社長通信 社長・瀬川文宏が気になること、考えさせられたことを綴ります。

2023年

大学野球は東京六大学野球のように固定チームで戦うリーグと、東都リーグのように2部以下の下部リーグを擁し、入れ替え戦によって順位を決定しているリーグがあります。一度落ちると簡単には戻れない環境下では、勝つことよりも“負けない野球”を目指さなくてはなりません。敗因を十分に分析し今後に活かしていく「負けない」ためのアプローチは、企業経営においても重要な戦略です。

男子バレーボールがオリンピック出場権を獲得し、野球界ではWBC優勝、快進撃を続ける男子サッカーなど、海外組が日本代表チームに好影響をもたらしています。彼らは世界中から集まった一流選手が中心となるトップチームで揉まれ、代表招集時には数日間で個を伸ばしながらもチームとして連動することを求められます。これはグローバル企業においても同じく、異質な他者とのコラボレーション能力は競争力強化において必要不可欠となっています。

高校野球では慶応高校の全国制覇が記憶に新しいところですが、注目される選手の存在に強さの秘密があったのではないでしょうか。常に他人の目で見られているという意識は集中した練習を可能にし、周りの選手の成長にもつながりました。他人の視線が持つ効果から上司や同僚と顔を合わせて仕事をすることが少なくなった現在、多様な働き方の成功の鍵を考察します。

プロスポーツ選手にとって、怪我への向き合い方はその後の選手生命を大きく左右します。更なる活躍ができるのか、はたまた復活することなく引退せざるを得ないのか。同じ怪我でも治療に対する基本的な考え方やアプローチが違いますが、この違いはビジネスにおける事業変革への対応に通じるものがあります。

世界最強と言われるニュージーランド代表オールブラックスの有名選手たちが次々とラグビーW杯後の移籍を発表しています。W杯は最大のイベントであり大きな「節目」です。彼らは次のキャリアに向けて動き出しています。人生の節目において自分を見つめ直し、将来の方向性を考え、自身のキャリアをデザインする「自律型キャリア」の形成は一般企業の社員にも求められています。

「自分が他者に認められている」という感覚は人間にとって明日への活力の源です。たとえば、プロ野球の現役ドラフト制度のように、自分の能力が必要とされると実感
することで結果へと繋がり長期的に活躍する選手が多く輩出されています。企業においても部下の成長を長期的な視点で考慮する人事異動の活発化が必要でしょう。仕事の中でたくさんの「いいね」を伝え、見守っていきたいものです。

トップアスリートの現役続行か、引退かを決断する際に「モチベーション」はとても重要な要素です。「自分なら頑張ればきっとできる」と強く信じている「自己効力感」があると、勝利や目標達成といった成功体験が楽しいという気持ちを生みます。ビジネスでも同じく成長し続けることができる人材を育成するために企業や組織は何ができるのでしょうか。

野茂さんの「トルネード投法」、イチローさんの「振り子打法」、王貞治さんの「一本足打法」。独特なフォームを自分のものとして確立し、成功を収めています。それはビジネスでも通じるものがあり、どのような仕事でもベテラン社員は皆、「こうやれば何とかなる、うまくいく」といった自分に合った独自のフォームを持っています。全ての若手社員へ、末永くプロとして生き抜くための心構えを贈ります。

快進撃を繰り広げているバスケットボール日本代表を率いるトム・ホーバスヘッドコーチは、データドリブン経営を実践するリーダー像と言えるでしょう。「チームの原則、フレームワークだけを決めて試合中の判断は選手たちに委ねると、原則を理解した12人は驚くべき創造的なプレーを見せてくれた」と話しています。企業経営にも通じるDX時代におけるリーダーシップのスタイルを考察します。

プロレス黄金時代を築いた猪木さんをカリスマ的存在にしたのは、ビジネスの世界でも以前より有効だとされてきた‘ストーリーテリング’にありました。「物語によって相手を惹きつけ共感を生み出し、人を動かす技法」によって「猪木信者」と呼ばれる熱狂的なファンも大勢現れました。業界を問わずロイヤルティの高い常連客を増やすことは、安定的な経営にはとても重要なことですが、気をつけなければならないこともあります。

自主性を重んじて部下を育てるとはよく言われてきた言葉ですが、それはただ見守るということでしょうか。部下や指導すべき人が身近に現れたとき、どのようなアプローチの仕方や指導法が最適なのかと思い巡らせると、箱根駅伝で好成績を収めた大学指導者の実績にヒントがあるようです。

サッカーW杯で最も印象に残るのは“三笘の1ミリ”と呼ばれるスペイン戦の勝ち越しゴールでしょう。360度配置したビデオ判定は死角がなくVARの最新技術によりルール遵守な判定ができるようになりました。スポーツだけでなく、社会にも組織にも必ずルールが必要です。昨今ビジネスの世界ではコンプライアンスが叫ばれ、企業は社会やビジネスの公正を保つことがますます重要になりました。システムがもたらす客観性と人間の役割とは?を考察します。

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