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2026年11月01日

Google検索が変わった今、求められる情報リテラシーとは
~AI要約を活かしながら、1次情報の出所と信頼性を確かめる~

利用者にとって1次情報を探すための拠り所であったGoogle検索においても、昨年から本格的にAI要約(Overview)が提供されるようになりました。検索画面の上部や目立つ位置にAIが生成した要約が表示され、従来の検索結果リストはその下に並ぶケースが増えています。このようにAI要約が提供されることで、利用者の検索行動も変わりつつあります。これまでは、利用者が検索結果リストの中から、情報発信者やタイトル情報を基に自ら選択し、いくつかの原典を読むことで、自分自身の理解に基づく答えを出してきました。これからは、検索結果として最初にAI要約が表示されることが増えていきます。

Google検索で起こっている変化

図表1:Google検索で起こっている変化
(クリックして拡大できます)

変化1:Googleは信頼性の高い「1次情報」を一層重視

Google検索はこれまで信頼できる情報を求める利用者に対し、最適な情報の在り処を提示するサービスを提供してきました。近年は特に信頼性の高い1次情報を重視しています。インターネット上には、自ら体験・調査・実験して得たオリジナルの情報である1次情報と、それを第三者が引用・編集した2次情報があります。1次情報は自らの活動で得た情報であるため信頼性は高く、一方の2次情報は信頼性にばらつきがあります。インターネット上に様々な2次情報が溢れる中、Google検索はこれまでの専門性、権威性、信頼性の評価基準に実体験の有無を評価するExperienceを加えることで、1次情報の優先度を一層高めています。

変化2:Googleは新たに「AI要約」(2次情報)を提供

利用者にとって1次情報を探すための拠り所であったGoogle検索においても、昨年から本格的にAI要約(Overview)が提供されるようになりました。検索画面の上部や目立つ位置にAIが生成した要約が表示され、従来の検索結果リストはその下に並ぶケースが増えています。このようにAI要約が提供されることで、利用者の検索行動も変わりつつあります。これまでは、利用者が検索結果リストの中から、情報発信者やタイトル情報を基に自ら選択し、いくつかの原典を読むことで、自分自身の理解に基づく答えを出してきました。これからは、検索結果として最初にAI要約が表示されることが増えていきます。

図表2:Google検索の従来と今後

図表2:Google検索の従来と今後
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変化3:利用者のゼロクリック検索の割合増加

Google等のAI検索を使って調査する際、原典のWebサイトのリンクをクリックすることなく、検索結果の画面上に表示された情報だけで検索を終えることを、「ゼロクリック検索」といいます。Google検索ではAI要約が提供されたことで、ゼロクリック検索の割合が増えています。米国の研究機関*調査(*)では、ゼロクリック検索の割合が増加していると報告されています。利用者にとっては、AI要約が提供され、その場で回答が完結すれば、複数サイトを巡回せずとも必要な情報へ短時間で到達できるため、利便性が向上します。こうしたケースが増えてくることで、今後さらにその割合が増えていくと予測されています。

3つの変化により今後利用者に求められること

AI要約の提供は、Google検索のライト利用層にとっては、最短で疑問を解決できるという点において望ましい進化と言えます。そこで、今後はGoogle検索のAI要約を、検索目的に応じて適切に使い分けていくことが求められます。例えば、天候や旅行プランに関する個人的な疑問へのAI要約は多少間違いがあってもリスクは限られます。しかし、同じ個人利用でも、健康や治療、法律面の対応に関する検索となるとリスクは高まり、必ず1次情報の確認が必要です。
Google検索の目的がビジネスにおける意思決定や正式資料作成となると、1次情報による確認は不可欠です。今後、AI要約を利用する機会はさらに増えていくと考えられますが、その内容を過信するのではなく、必要に応じて1次情報を確認する姿勢が重要となります。中でも、重要な意思決定や調査を行う際に求められるのは、誰が、いつ、どのような根拠や実体験に基づいて発信した情報なのかを確認することです。AI要約は、そうした1次情報へ効率的にたどり着くための出発点として活用することが望ましいでしょう。

これからも利用者はGoogleが優先付ける1次情報リストの中から、自身の目的に適合し、信頼性の高い原典を見分けていく必要があります。今後ビジネスによるAI生成物の利用が急増するとともに、人によるファクトチェックの必要性が高まっていきます。このため、Google検索による真偽確認を、一層効率よく行っていくことが求められます。
AI時代に溢れる情報の中で、人は1次情報を一層重視する必要がある一方で、2次情報であるAIによる回答に頼る機会もどんどん増えています。AI要約を活用しながらも情報の真偽、価値を見極めるリテラシーを高めていくことがさらに求められていきます。利用者は、これらの変化を前提とした情報活用のあり方を考えていく必要があるでしょう。

ご参考
*:
Pew Research Center:Google users are less likely to click on links when an AI summary appears in the results
https://www.pewresearch.org/short-reads/2025/07/22/google-users-are-less-likely-to-click-on-links-when-an-ai-summary-appears-in-the-results/

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