社長通信 社長・瀬川文宏が気になること、考えさせられたことを綴ります。

2021年04月01日

社長就任ご挨拶
~すべてのステークホルダーの皆様とともに~

この度、田野前社長から代わり代表取締役社長に就任致しました。もとより若輩の身ではございますが、お客様やパートナー様、社員をはじめ、地域社会を含む当社を支えてくださるステークホルダーの皆様の期待に応えるべく、ともに歩んでまいる所存でございます。

当コラムは歴代の社長が執筆しているものですが、文章を書くことが得意な方が多かったようです。私にとってコラム執筆はなかなかの難題だと感じていると同時に読者の皆様に感銘を与えられるような内容となるか、甚だ心もとない気持ちでおります。どうか温かく見守っていただけると幸いです。

さて、簡単に私の経歴を紹介させていただきます。愛媛県松山市で生まれ育ち、東京の大学を卒業後、1986年4月に日本アイ・ビー・エム株式会社へ入社しました。その後東京から神戸に転勤、神戸製鋼所様の担当を経て当社へは2002年1月に入社、現在へ至っております。
駆け出しのころは大型メインフレームのシステムエンジニア(SE)でした。24時間365日システムを連続稼働させることを目指し、創意工夫する毎日でした。一番心に残っているのは1995年の兵庫県南部地震、いわゆる阪神・淡路大震災の時のことです。震災によりシステムは全面停止し、その復旧を試みましたがライフラインも全て停止、何から手をつければ良いのかもわからない、経験したことのない非常事態です。その状況下において当時のお客様の役員が、「うちのシステムに一番精通している瀬川さんの指示に従って、全力で復旧作業にあたろう!」と大号令をかけて頂きました。全幅の信頼を寄せ、お客様の会社の一員として権限を任せてくれたことは、お客様担当SEとしてとても嬉しく、まさにSE冥利に尽きるもので大きな自信となりました。当社の社員にも、お客様がお困りのときに真っ先に頼りにされるパートナーであって欲しいと考えます。この経験は私の人材育成目標の基礎となりました。

現在、情報サービス業界は大きな転換期を迎えています。デジタル庁の創設、DXだと話題にはなるものの調査会社(*)によると業界の年平均成長率は2.4%(2020-2025)にとどまっています。膨大なデジタル化需要に対して、既存の情報サービス企業の成長が2.4%であることを考えると、内製化や異業種などにビジネスが流れている感覚です。
日本において情報サービス産業の中核的存在である我々SIerは、これからのデジタル化社会の中でも中核たりえるのか、今まさに正念場ではないかと思っています。

当社は今までのような受託開発だけでなく、専門的な視点や豊富な経験をベースに、お客様の一員として、同じ目的に向かって一緒に考え変革を推進するパートナーになれるよう精進してまいります。変化の激しい社会の中で、お客様が進歩することに貢献するために、我々自身も進歩していきます。同時に社員が成長を実感でき、その家族が将来に希望と安心が持てる、そんな幸せを感じる企業を目指したいと思います。

末筆ではありますが、「Be a trusted partner」の長期経営ビジョンのもと、経営陣の力を結集して、社員と共にすべてのお客様、そして社会に貢献し続ける長寿企業を目指して、全力で取り組んでまいりますので、何卒ご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

(*)Source: IDC Japan, February 2021

2021年4月

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