代表取締役社長が気になること、考えさせられたことを綴ります。

2025年

大相撲では、現・二所ノ関親方(元・稀勢の里)以来、8年ぶりとなる日本出身力士の横綱昇進が決まりました。新横綱・大の里が口上に選んだ言葉は「唯一無二」。そこには、自分だけの評価軸を持ち、地道に努力を重ねる姿勢が込められています。ビジネスの現場でも、他人の評価に振り回されず、自分の信じる価値観に基づいて行動することが、変化の激しい時代を生き抜く鍵となります。今回は、新入社員との対話を通して改めて感じた「評価」と「自分らしさ」について綴ります。

春のセンバツ高校野球では、浦和実業高校のエース石戸颯汰投手が変則フォームと遅い直球で強打者を次々と打ち取り、注目を集めました。ビジネスにおいても「慣れ」と「熟練」の違いが競争力に影響する点で通じるものがあります。世界情勢の急激な変化やAI(人工知能)などテクノロジーの急速な進化により、ビジネス環境は不確実性が高まっています。この環境下で企業が生き残るためには、予期しない「普段とは違う」状況に対応する能力が求められます。

春のセンバツ高校野球では、浦和実業高校のエース石戸颯汰投手が変則フォームと遅い直球で強打者を次々と打ち取り、注目を集めました。ビジネスにおいても「慣れ」と「熟練」の違いが競争力に影響する点で通じるものがあります。世界情勢の急激な変化やAI(人工知能)などテクノロジーの急速な進化により、ビジネス環境は不確実性が高まっています。この環境下で企業が生き残るためには、予期しない「普段とは違う」状況に対応する能力が求められます。

箱根駅伝では、10人の選手が約20キロを走り、タスキをつなぎます。「チームのため、仲間のため」という思いが彼らを突き動かします。卒業後も長距離ランナーとして活躍する人もいれば、引退する人もいます。専門分化が進み、特定分野で高い専門スキルを持つスペシャリストを目指す点において、仕事の現場にも通じるものがあります。個人のキャリア志向と組織目標とのバランスをとりながら人材をいかに育成していけるかが企業にとって重要ではないでしょうか。

「ルールの隙間を突く」という発想が、近年のVUCAと言われる予測困難な時代を生き抜くために大切になってくると考えます。スポーツを例にあげると、ルールにある隙間を利用して勝利につながることがあります。イノベーション人材を育てるためには、自由な発想でルールの隙間を突くこと、さらにはルールごと変えるような考え方が必要ではないでしょうか。

楽天を自由契約になり巨人に移籍した田中将大投手。日米通算200勝まであと3勝となり、達成への意欲を見せています。勝利数という成績もさることながら、首脳陣からは、若手投手に経験を伝え、精神的な柱としてチームを支える存在となることも期待されています。田中投手は「まだやれる」という強い自信を持っていますが、戦力以外の部分を求められるようになった時に、自分が変わらなければならないことに気づき、受け入れ、チームのためにすべきことを理解し行動できるかが鍵となりそうです。

この年末年始も多くのスポーツ大会が開催されました。各競技には慣例として行われている暗黙のルールが存在し、その象徴的なルールがカーリングの「コンシード」です。「我々も精一杯戦ったが、あなた達の方が素晴らしかった」という敬意を込めて負けを認める行為です。ビジネスや社会、どのような場面でも相手を「リスペクト」して接することが重要であり、当社も相手を尊重し敬う気持ちを改めて意識する一年にしたいと思っています。

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