社長通信 社長・瀬川文宏が気になること、考えさせられたことを綴ります。

2018年09月01日

話題の引き出しを埋める ネタ切れを避けるために…
~執筆の効率化にはネタの部品化がキー~

memo

このコラムを執筆し始めて早や1年半が経ちました。社長に就任してからご挨拶させていただいた方々にもメルマガを配信しているためか好意的に見てくださり、「コラム見てますよ。」とお声掛けいただくことも増えてきました。そしてその次に「毎月の執筆は大変でしょう。ネタも良く尽きませんね」という流れに話は大抵なります。でもお客様や社員の皆さんが見て、反応していただくことがモチベーションになっており、任期満了まで続ける覚悟でいますのでどうぞ温かくお見守りいただければ幸いです。

とはいえ執筆の準備工数についてはさておき、実はそろそろ当初に用意していた持ちネタは底をついてきました。当初、20テーマくらいあったもののうち、もう18個使っちゃったわけですから当然ですね。でも、現時点も20テーマくらいはネタの在庫があります。私のネタ補充のやり方は、コラムネタ帳というファイルに、「これはいつか使える」というネタを備忘録的にメモすることから始まります。それはキーワードだけの場合もありますし、短文になっているものもありますが、普段自分が考えている事やモヤモヤしている事と合致していて、判りやすい表現や例えがストンとイメージできるようなフレーズをメモしていく、というものです。そのメモを後に時間を取って見直してそこから得られる洞察をメッセージできる形にし、ネタの部品として在庫しておきます。そしてコラムを執筆する際にそれらの部品を編集して仕上げていきます。仕上げの執筆時間より、メモの部品化や部品編集のシナリオの方に時間がかかっていますが、それらは出張移動の時間を利用しているので大きな負担にはなっていません。

ここまででお分かりだと思いますが、私のコラムは基本的にどこかの出版物で記述されたものや、SNSほか、メディアで発信されたものを参考にして部品化し、それを編集して自分なりにメッセージしているにすぎません。それ故に部品を生のままで出すと底が浅くなりがちなので、なるべくそうならないように自戒しながら、自社の経営に置き換えるとどうなのか、IT業界ではどうなのか、といった視点で考えて執筆しています。

では、ネタのソースはどんなものがあるかですが、これもまたありきたりのものが多いです。新聞、日経ビジネス・コンピュータほか日経BP関連の雑誌、JAL・JR備え付けの雑誌、本(歴史系、ミステリー、自然科学系ほか)、SNSニュース、TVなど等。。。この夏休みに旅行した宿にあった「日経おとなのOFF 2018年8月号」で「名著ざっくり完読」という特集があり、読み逃した名著を改めて認識し、その場でアマゾンへ注文したりもしています。歴史を学んで普遍的な真理や道理を身に染み込ませたうえで、自然科学や地政学の常識を理解し、最新の政治・経済やテクノロジーイノベーションをもとに次の一手を考える。こんなことができる人も中にはいるのでしょうが、私を含めて凡人には到底無理ですね。でも、まだまだ知らない事、知らねばいけない事がたくさんある事を自覚して、アンテナをたくさん立てようとする姿勢は持ちたいと思います。それでネタ集めもその一環と思って日々励んでいる訳です。

最近メモしたネタで印象に残ったのは、ダイキン工業様会長の井上礼一氏が日経ビジネスの巻末のコラム(賢人の警鐘)にてメッセージされていた「人は人でのみ磨かれる」というものです。さすが名経営者の誉れ高い人の言葉は違いますね。人でのみ、というくだりに感銘を受けました。今年3月の本コラムは「自分を磨く」※1というテーマでしたが、このフレーズを部品化していればより良いメッセージができたような気がします。書物を読むということでも、他人の思考と自らの考えが摩擦することで人格が磨かれていきますね。人生100年、まだまだ勉強が足りずゴールは見えませんが、少しずつでも磨き続けたいと思います。

「教育に飽和点はない」トーマス・J・ワトソン・Jr(IBM創業者)

※1:お客様の信頼を得るには~その② 自分を磨く:知識と教養、そして知恵と洞察へ~
https://www.kobelcosys.co.jp/column/president/20180301/

2018年9月

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