社長通信 社長・瀬川文宏が気になること、考えさせられたことを綴ります。

2013年01月01日

お客様の成長に一層の貢献を

金の杯と紅梅

明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりましてありがとうございます。心より御礼申し上げます。

2012年の「今年の漢字」は、2000年にも選ばれた「金」でした。2000年は、シドニーオリンピックでマラソンの高橋尚子選手、柔道の田村亮子選手の金メダルが印象的で、21世紀への夢が託されました。昨年は、ロンドンオリンピックでのレスリングの吉田沙保里選手、伊調馨選手の3連続金メダルや5月の金環日食、山中教授のノーベル賞受賞の「金字塔」や世界一の東京スカイツリーなどから選ばれました。

「お金」に関わる経済に目を向けてみると、海外ではヨーロッパの金融危機、アメリカ経済の不調があり、期待された新興国の経済成長は踊り場に差し掛かりました。国内でも、東日本大震災の復興にてこずる中、海外の経済不調のインパクトを受け、さらに税制改革やTPPへの参加、エネルギー問題も政局で混迷し、円高株安、電力供給不安、領土問題の勃発など、成長回帰もままなりませんでした。一方で、米国、中国、韓国と新しい政権がスタートし、我が国も政権交代しました。2013年は、新しい体制の下、世界中が本腰を入れて景気回復に取り組み、成長に向かっていくことを期待します。

日本のIT業界に目を転じてみると、一時に比べれば穏やかな回復に向かっていますが、まだまだ最盛期の規模に戻るには時間が掛かりそうです。そんな中、海外の企業では日本よりも積極的なIT投資が行われる予想が出ています。日本の製造業では、売上に対するIT投資比率は1%程度ですが、欧米、アジア各国では、3~4%になると見られています。この数字だけを見るとさらに差が付きそうですが、日本の企業でも事業活動に直接貢献するIT活用、とりわけクラウドコンピューティングやビッグデータなど、差別化戦略や効率化に即効果のある戦略的なIT投資は増えると思います。

また、企業活動におけるグローバルの比率はますます高まり、そのグローバルな活動を支える基幹システムの構築やリニューアルの要求も増すことでしょう。英語を社内の公用語にする会社に驚いたのはついこの間のことですが、これからは多くの企業がそうなっていくのだろうと思います。属人化の排除、標準化、プロセス整備など、グローバルオペレーションをさらに推進するために積極的なIT活用が求められてくるのではないでしょうか。

当社としては、もっともっとお客様の価値を創造できるよう力を付けて、お客様の成長に一層貢献できるように邁進していく所存でございます。本年も引き続き、ご愛顧、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2013年1月

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