社長通信 社長・瀬川文宏が気になること、考えさせられたことを綴ります。

2013年06月01日

続・森の世話人

昨年の6月、このコラムで当社のCSR活動のひとつである“森の世話人”活動を紹介させていただきました。今年も続報をお届けしたいと思います。

“森の世話人”活動とは、国土交通省の砂防事業の一環で、委託された斜面を健康に維持するため、生い茂っている常緑樹を日照が地面に届くように間伐し、低木や草の栄養を吸い取っている笹を刈って土を健康な状態に保ち、樹木の根が地中深く張って、土砂が流れないように整備する事業です。毎回、NPO法人の“六甲山の自然を学ぼう会”のサポートをいただいています。

社員、家族、友人に加え、時にはお客様にも参加いただいていますが、参加メンバーがやや固定化している感があります。食わず嫌いの人も一度は味わってもらおうと、新入社員をはじめ多くの人に参加を呼びかけた結果、今回は新入社員の多くが参加し、総勢112名にもなりました。作業の合間に、森林インストラクターに六甲山の植生を解説してもらったり、お弁当を食べたり、ネイチャーゲームに興じたり、楽しい時間を過ごしました。
子供たちも、普段接することの少ない自然のなかで思いっきり遊びまわり、大人も子供も一緒に楽しみました。ここでは上下関係もなく、部門の違うメンバーも一緒となってさわやかなコミュニケーションが生まれています。社員がこれを味わい、少しでも多くの人が参加してくれれば嬉しいことです。
きれいに刈られた面積が広がることでささやかな達成感も味わいました。昨年と比べても手を入れた面積が広がり、うっそうとした森が、少しずつ明るい森に変化を遂げています。笹は刈ってもまた生えきます。2~3年刈り続け、栄養が根っこに行かないようになれば根絶できるそうで、息の長い取り組みが必要です。

“森の世話人”活動は一定の区画を割り当てられており、企業の都合で取り組みが不十分にならないよう、責任を持って継続的にそのエリアを整備し続ける必要があります。環境保護や地域社会への貢献は地道なものだと思いますし、企業で取り組む以上、責任があり、そして、その責任を果たすということに加えて、活動を通じて社員が自然や人への優しさを培って、山を訪れた人がここでほっと一息ついてくれればと願っています。

コベルコシステム WEBサイト CSRページ内「森の世話人活動」
https://www.kobelcosys.co.jp/csr/for.html#ps1_3

Kocoroちゃんの森での集合写真

2013年6月

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