社長通信 社長・瀬川文宏が気になること、考えさせられたことを綴ります。

2024年

高校野球界で金属バットが導入されたのは1974年。木製バットよりも耐久性が高く、経費節減や資源保護が目的でした。そして2024年のセンバツからは、打球の速度を抑制する新基準バットが採用となります。時代の要請に応えるために新しいテクノロジーは登場しますが、同様の状況はスポーツに限りません。国や企業にも当てはまり、早急にリスキリングに取り組み、新しいテクノロジーを活用できるかが、競争力や成功を左右する要因となり得ます。

環境変化が激しい中、ビジネスの世界でも戦略の複雑性は競争相手に勝つために必要である反面、組織の足並みが乱れ実効性が落ちることがあります。この状況を回避するために、今まで続けてきた習慣などを一旦断ち切り、シンプルな戦略に徹することが有効です。その好事例が、昨年のラグビーW杯フランス大会のイングランド代表と南アフリカの対戦にあります。

高校生年代の最強サッカーチーム青森山田のスローガンは「百戦百打 一瞬の心」。選手たちは試合本番をイメージし、基本スキルを磨く練習を全力で行います。レギュラー争いは厳しく、完璧すぎて面白くないと好感を抱かない「判官びいき」の声があがっても当たり前のことを愚直に徹底的にやり切ります。この「凡事徹底」は、松下幸之助氏が好んで使った言葉ですが、日本企業にとっても成長につながる王道のようです。

長年続く少子化の影響で学校スポーツに打ち込む生徒は確実に減り続け、救済措置として合同チームでの出場が認められるケースは増加傾向にあります。これからは様々な垣根を越えて共創していく時代です。指導者はベクトルを合わせ、多様性を認める雰囲気作りなどチームビルディング能力が必要となります。これは企業におけるプロジェクトチームのリーダーにも通じるものがあります。

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