これからは、コレ!旬なIT技術やこれから主流となりつつあるIT技術に関する情報をご紹介します。

2014年10月01日

まるでその場にいるかのような感覚でイベントに参加!?
VR(バーチャルリアリティ)の進化!

VR(バーチャルリアリティ)とは

VRとは、コンピュータで生成した映像や音を使って、実際にはその場に存在しない場所や物があたかもその場に存在しているような感覚を体験できる技術です。この技術を使ったシステムをVRシステムと呼び、身体の動きで操作するセンサー付きのコントローラや、自分を取り囲むように設置された巨大なスクリーンを使うことで体験できます。最近ではヘッドマウントディスプレイ(以下HMDと略)を使用したVRシステムが注目を浴びています。HMDはアイマスクのような形をした機器で、それを頭に装着し、目の前に備え付けられたディスプレイを通して映像を視聴することでVRシステムを体験できます(図1)。

図1 HMDでバーチャルリアリティを体験
図1 HMDでバーチャルリアリティを体験


VRシステムを使ってどのような体験ができるの?

例えば、VRシステムの世界で草原に居る時、頭部を上に傾ければ(空を見上げれば)その世界でも空を見ることができます。もちろん、上部だけではなく、左右や前後を見た場合にもその世界の中でその方向を見ることができるので、あたかも自分が一面の草原に入り込んだ感覚を体験できます(図2)。実際に体験している場所がオフィスだとしても、それが気にならない程その世界に没入することができます。これが通常のTVの映像だった場合、空を見上げようとしても天井が見えるだけです。その世界に入り込みたいのにも関わらず、天井が見えてしまっては没入することはできないでしょう。

図2 まるで草原に立っているかのような感覚を味わえる
図2 まるで草原に立っているかのような感覚を味わえる

VRシステム自体は以前からありましたが、HMDを通した映像を広い視野で映せるようになったり、傾きを検知するモーションセンサー(ヘッドトラッキング)が付いて没入感が高くなったりと高性能化したことに加え、従来に比べて安価で手に入るようになったことで再び注目を浴びています。

今後のバーチャルリアリティはどうなる?

従来は、楽しみにしていた試合の観戦やイベントへの参加ができなかった場合、泣く泣く諦めていたことがあったと思います。TVでの再放送やビデオカメラの映像があったとしても、その時々の盛り上がりを体験することは難しいでしょう。しかし、VRシステムを駆使することで、観戦できなかったスポーツやイベントにまるでその場に居るかのような感覚で参加することが可能になります。他にも、コンピュータで作り出した宇宙や空想の世界など、現実では難しい場所を体験することもできます。今まで味わったことのないほどの臨場感で入り込む世界はきっとおもしろいでしょう。

VRシステムはこれからさらに盛り上がりを見せる分野です。将来、みなさんがあっと驚く使用方法が出てくるかもしれません。


2014年10月

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