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2013年11月01日

「モバイルペイメント」でますます決済が便利に

日本における従来型の携帯電話は、多機能であることで知られており、店舗での支払いや交通機関での乗車などの決済機能が、何年も前から利用されてきました。
さらに現在、全世界でスマートフォンでの決済も急速に広まっており、支払側だけでなく店舗側の決済手段としてスマートフォンを利用することも可能になっています。今回は、携帯電話やスマートフォンに代表されるモバイルデバイスを利用した決済(ペイメント)である「モバイルペイメント」について紹介いたします。

モバイルペイメントとは

モバイルペイメントの定義は事業者によって違いがありますが、集約すると次の2点になります。

1.対価の支払いや決済にモバイルデバイスを使用する。(図1)
2.支払方法は、電話料金・クレジットカード・銀行口座などを使用する。(図2)

モバイルデバイスを使った決済という意味では、SMS(ショートメッセージサービス)による送金サービスも含まれますが、「モバイルペイメント」には含まれないことが多いようです。

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図1. 決済にモバイルデバイスを使用  図2.支払方法はいろいろ選べる

モバイルペイメントの種類

現在モバイルペイメントとして認識されているサービスは、おおよそ3つに分類することができます。

  • 非接触型:
    NFC(近距離無線通信)に対応したモバイルデバイスで、これに対応したPOSレジで決済を行う。(図3)
  • カードリーダー型:
    モバイルデバイスにカード読み取り装置を取り付けて、クレジットカードによる決済を行う。(図4)
  • その他:
    独自アプリケーションでメニューを作る。店舗のリーダーにQRコードなどを読み込ませて注文と決済を完了したり、アプリケーションとGPSで決済を行うなど、いろいろなアイデアが実現されています。

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図3.非接触型            図4.カードリーダー型

モバイルペイメントの今後

日本では、非接触型に対応したモバイルデバイスやクレジットカードが普及しているため、今後もこれらに対応したPOSが増えていき、より便利になっていくと考えられます。
また、カードリーダー型のモバイルペイメントを利用すると、これまでPOS機器の購入やクレジット会社との契約が難しかった小規模店舗や個人においても、クレジットカードを使った決済ができるようになります。このため、モバイルペイメントへの対応店舗が増加していくことが予想されます。
今後、スマートフォンに限らず、ウェアラブルデバイスに代表されるような、携帯できるサイズのデバイスがより高機能化していくことで、新しいサービスのアイデアがどんどん生まれてくると考えられます。決済機能も今後ますます充実し、新たな利用シーンが創造され、よりスマートな世界が実現されるでしょう。

※ QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

2013年11月

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