これからは、コレ!旬なIT技術やこれから主流となりつつあるIT技術に関する情報をご紹介します。

2011年06月01日

内でも外でも快適なインターネットライフ!
モバイルルーター

モバイルルーターとは

モバイルルーターとは、携帯電話の通信機能と無線LANの通信機能を持ちあわせた小型の無線LANルーターの一種です。無線LANルーターとは、ルーター(※1)と無線アクセスポイント(※2)を併せもった機器です(図1)。

6_3.jpg
図1:ルーターと無線アクセスポイント

※1.家庭や社内に設置する機器で、LANとインターネットの間を仲立ちする機能を持つ
※2.無線LANで接続する際の端末の中継機器

近年、無線LANに対応した携帯型音楽プレイヤー、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコンなどの携帯型機器が増える中、これらの機器をインターネットに接続して利用したいというニーズが増えています。それを満たす手段の1つが、今回ご紹介する「モバイルルーター」です。
モバイルルーターを使用すれば、携帯型機器を簡単にインターネットに接続することができます(図2)。これによって、外出先での電子メールの確認や急な資料作成の依頼があっても、タブレット端末やスマートフォンから業務を行うことができます。また、屋内外を問わずインターネットに接続できるので、移動時間や待ち時間を無駄なく活用することができます。

6_2.jpg
図2:携帯型機器とモバイルルーターの接続例

モバイルルーターの特徴

従来の無線LANルーターは、携帯型機器と無線で接続し、インターネットへは有線で接続していました。そのためインターネット接続環境を屋外に持ち出すことができませんでした。それに対してモバイルルーターは、インターネットの接続を無線で行うため、屋外に持ち出すことができます。
また、従来の無線LANルーターは使用場所に敷設工事を行う必要がありましたが、モバイルルーターでは敷設工事の必要がありません。そのため、携帯電話と同じような通信回線契約を済ますだけで、インターネットに接続することができます。敷設工事ができないオフィスや移動中の電車内などでもインターネットに接続できます。さらに、移動中に使用することを想定して、機器自体が小型・軽量に作られているので、ポケットや鞄に入れておくこともできます。

モバイルルーターの用途

インターネットに接続可能な携帯型機器の数は増加の一途をたどっています。一方、機器ごとに通信回線を契約すると、機器を増やすごとに契約料や月額使用料が発生します。そこでモバイルルーターを使用して、1つの通信回線契約で複数の機器を同時にインターネットに接続し、通信回線費用を節約したいというニーズが高まっています。
ビジネスにおける利用形態としては、社内会議やお客様先の会議で使用すれば、会議の参加者が必要なことをウェブで検索して議論したり、資料をその場で作成し全員で共有したりできます。また、屋内外においてスマートフォンやタブレット端末を利用し、SNSやTwitterに代表されるソーシャルメディアを通してリアルタイムに情報を発信することもできます。
このように、モバイルルーターは、様々なシーンで使用できます。今後、通信の安定化と高速化がさらに進み、より快適なインターネット環境を利用できることが期待されています。

2011年6月

ITの可能性が満載のメルマガを、お客様への想いと共にお届けします!

Kobelco Systems Letter を購読