2017年04月01日
ロボットプログラミング
ロボットを動かして、様々な技術に触れよう
「ロボットプログラミング」とは
文部科学省では、2020年から小学校でのプログラミング教育の必修化を検討しています。近年では、小さい時からPCやタブレットに触れており、子どもといえどもITに触れる機会は格段に増えています。そのため、これらの技術を使っていくための教材や学習方法などに注目が集まっています。今回はその中から、子どもでも(もちろん大人も)プログラミングを学習でき、センサーなどを組み込んだロボットを実際に動かせると人気を集めている「ロボットプログラミング」について紹介します。
ロボットプログラミングは、自由な形を作れる「ブロック」、モーターやLEDやスイッチなどの「電子パーツ」、電子パーツを動かす「プログラム」の3つで構成されています。ロボットを動かすためには、ブロックや電子パーツを組み合わせて作ったロボット(ハード)に、PCやタブレットで作成したプログラム(ソフト)を転送します。転送したプログラムで実際にロボットを操作し、思った通りにロボットが動くかどうか結果がすぐに出るので、達成感や創作意欲を実感しながら、次々とプログラミングの学習ができます。
図1.ロボットプログラミングのイメージ
「ロボットプログラミング」のメリット
このように説明すると、小学生~高校生くらいまでの子どもがプログラミングに親しむための初歩学習に役立つだけかと思われそうです。しかし、例えば、ロボットの電子パーツから取得できるセンサーのデータを集めて分析し、特定条件での通知を行えばIoT(Internet of Things)関連の技術が身に付きます。また、クラウドと組み合わせた機能の作成なども可能です。市販の製品でIoTとクラウドとロボットを組み合わせた例では、ロボットに家の留守番をさせ、クラウド経由でペットの監視や家電の操作、家族の様子をチェックできるようなものもあります。さらに、工場の監視に利用できるような高性能な製品まであり、ロボットプログラミングには、学習から発展して、近年普及している様々なテクノロジーにつなげていく技術まで、幅広いラインナップがあります。
「ロボットプログラミング」の今後
近年、IoTの普及と発展により、センサーなどを活用するIoT関連の技術者需要が急増しています。また、企業が用意するアプリや機能を活用した開発イベント「ハッカソン」も、年齢を問わず参加出来るものが増え、作成したアプリが実際の製品に活用される例も珍しくありません。
このように「ロボットプログラミング」を起点にして様々な技術に触れることで、子どもなら、将来、夢の仕事に就けたり、大人なら、仕事に活用できるアイデアが生まれたりするきっかけになるかもしれませんね。
2017年4月
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