これからは、コレ!旬なIT技術やこれから主流となりつつあるIT技術に関する情報をご紹介します。

2009年10月01日

企業の競争優位を握る鍵
ユニファイド・コミュニケーション

ユニファイド・コミュニケーション(Unified Communications)とは

今日、変化の激しいビジネス環境では、スピーディーな対応が求められています。そこで、迅速かつ的確な意思決定、または効率の良い情報伝達を行うため、テレビ会議、Web会議、電子メール、ボイスメール、IM(インスタント・メッセージング)など、多彩なコミュニケーション・ツールが活用されています。
しかし、これらのコミュニケーション・ツールはツール間の連携がなく個別に使用されるため、確実に連絡を取るまでに、携帯、メール、IMなど、複数のツールを順次に使用していく場合があります。また、これらのツールが個別の製品で提供されており、利用方法などが異なります。そのため、新しいツールを導入するたびに、使い方や設定方法を学習する必要があり、管理者や利用者にとって負荷がかかります。このような問題から、多彩なツールが逆にコミュニケーションを複雑にし、本来期待される円滑なコミュニケーションの実現が阻害されています。
これらの問題を解決するのがユニファイド・コミュニケーションです。ユニファイド・コミュニケーションでは、様々なコミュニケーション・ツールをそれぞれの長所を活かしつつ、一つのシステムへと統合することで、操作の統一を図ります。さらに、ユーザーのプレゼンス(※1)を管理し、そのプレゼンスに応じた最適なコミュニケーション・ツールを容易に選択することができます(図1参照)。

(※1):プレゼンスとは、連絡を取りたい相手の所在・状況の情報を指します。
例えば、オフィスの内/外、着席/離席、オンライン/オフライン、通話中といった状態。

様々なコミュニケーション・ツールを統合するユニファイド・コミュニケーション
図1:様々なコミュニケーション・ツールを統合するユニファイド・コミュニケーション

ユニファイド・コミュニケーションの特徴「プレゼンス」

ユーザーのプレゼンスに応じて最適なコミュニケーション・ツールを選択できるという点がユニファイド・コミュニケーションの大きな特徴です。ユーザーのプレゼンスを活用することで的確に相手とコミュニケーションをとることができ、伝達時間の遅延による機会損失の防止、情報の見落とし、誤り、思い込みなどによる情報のゆがみの阻止などの効果があります(図2参照)。

  • 社内・社外・自宅
    電話中の人にIM(インスタント・メッセージング)、離席中の人にメールのように、相手のプレゼンスをリアルタイムに確認し、一番効果的なコミュニケーション・ツールを選択することで、情報伝達をスムーズに行うことが可能となります。
  • 顧客対応
    顧客の問い合わせに対して、外出中の営業スタッフのプレゼンスから適切なコミュニケーションを使い分けることができます。例えば、電話に出られる状況ならば、顧客の電話を営業スタッフの携帯電話に転送したり、電話に出られない場合は、顧客の生の声をボイスメールとして携帯電話に送ったりするなど、迅速かつ正確に用件を伝達することができ、顧客への素早い対応が可能となります。


図2:ユニファイド・コミュニケーション活用イメージ

ユニファイド・コミュニケーションの今後

ユニファイド・コミュニケーションの活用は、意思決定の迅速化、業務遂行のスピードアップ、通信コスト削減やワークスタイルの変革など、企業活動に大きく貢献します。さらに近い将来では、企業内の情報伝達ツールに留まらず、業務アプリケーションの各情報(顧客情報、従業員情報、在庫情報など)と連携して、自動的に最適な人同士を最適なタイミングとコミュニケーションを提供することにより、新たな価値を創出することが期待されています。
今後、企業では、急激な変化に対応するため、コミュニケーション環境の整備が進んでいくと考えられています。当社では、お客様のニーズに応じてご満足いただけるよう最適なソリューションをご用意しておりますのでお気軽にご相談ください。

ご参考:導入事例
■兵神装備株式会社様
IPテレフォニーサーバー「SS9100」導入で効果的なオフィスコミュニケーションを実現

2009年10月

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