2014年04月01日
なんでも無線接続!
~Bluetooth SMART~
Bluetooth SMARTとは
最近ではスマートフォンにBluetoothが搭載されていることもあり、Bluetoothを普段から利用されている方も多いのではないでしょうか。Bluetoothとは数メートルから数十メートルの範囲で利用することを想定した無線通信規格です。今回ご紹介する「Bluetooth SMART」は名前にこそ“Bluetooth”とついていますが、以前のBluetoothとは互換性のない、別の規格です。通信速度を制限した代わりに、より長時間使用できるので、さまざまな機器を無線で接続することが可能になっています。
Bluetooth SMARTの特徴
これまで、Bluetoothはバージョンアップするごとに通信速度や使い勝手、省電力性を向上させてきました。Bluetooth SMARTでは通信速度を落とした代わりに、消費電力を最大で10分の1程度と大きく削減している点が特徴です。Bluetooth SMART READYという規格に対応した機器であれば、従来のBluetoothとBluetooth SMARTの両方の機器と接続して使用できます。
Bluetooth SMARTの活用例
消費電力が少なくなったことで、私達が日常的に使っている機器をさらに便利に利用することができます。Bluetoothでパソコンに接続しているマウスやキーボードの電池寿命が長くなるのはもちろんのこと、スマートウォッチやスマートグラスといったウェアラブルデバイスの活用の幅が広がっていくでしょう。
図1.Bluetooth SMARTの活用例(ウェアラブルデバイス)
Bluetooth SMARTはこのようなウェアラブルデバイスだけでなく、家電機器や日用品に搭載される動きもあり、さまざまな機器から情報を取得できるようになるでしょう。例として歯ブラシから情報を取得するスマート歯ブラシがあります。歯を磨いた時間や回数をスマートフォンのアプリに送り、ユーザーに磨き忘れを通知したり、より良い磨き方を提案したりするのです。これまで単純なデータの受け渡しのみだったのが、データの活用までを意識した製品へと変化しつつあります。
また、データを活用した具体的なサービスの例としては、最適な電気料金プランを考えるために各家電機器から電力消費量を取得し、視覚的に使用状況を知らせるサービスなどが実際に提供されています。
図2.Bluetooth SMARTの活用例(スマートハウス)
Bluetooth SMARTの今後
Bluetooth SMARTで身の回りの機器の無線化が進み、さまざまなデバイスがネットワークに接続されることにより、モノのインターネット(注1)が加速していくでしょう。今後はウェアラブルデバイスだけでなく、家電製品や車などへの搭載も検討されていることから、スマートハウス(注2)という言葉も注目を集めていくと予想されます。身の回りにどんな情報があるのか、その情報は何に役立つのかを意識して生活してみると、ビジネスに有用なアイディアが生まれるきっかけになるかもしれません。
注1:モノのインターネット(Internet of Things)
https://www.kobelcosys.co.jp/column/itwords/227/
注2:スマートハウス
住宅内の家電や設備機器をネットワークに繋げることで、機器の制御や、エネルギー消費の最適化を目的としたサービスのこと
2014年4月
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