2015年12月01日
右脳に響く
データ ビジュアライゼーション
データ ビジュアライゼーション
今年の夏、台風のニュースで今までとは違う映像を目にされた方も多いのではないでしょうか。これは、刻々と変化する風の強さや動きを可視化することで、大量の情報を直感的に理解できるように変換した例です。
【出典】
earth wind map
http://earth.nullschool.net/jp/
なぜビジュアライゼーションが注目されるのか
文字や数字のみで構成された情報に比べ、グラフィカルに映像化することで見る人の関心を捉えます。また、映像化されることで特徴や傾向をつかみやすく、大量の情報を効率よく伝えることができ、データの専門家でなくても、短時間でデータの示す意味が理解できます。
このようなデータを可視化する技術として、「データ ビジュアライゼーション」があります。近年この技術を用いて、より様々な表現が行われています。先の気象データの可視化では、美しい画像に加え、データに動きを与えることで直感的で理解しやすい形で提供されており、自分で拡大や縮小、回転の操作をすることも可能です。
このように、私たち自身で関心に応じて視点を変更する「インタラクティブ データ ビジュアライゼーション」も普及がはじまり、データの活用や意味の深掘りが可能となっています。
基盤技術の状況
ここ数年で様々なビジュアライゼーションを実現する技術が公開され、活用に広がりを見せています。例えば、地図サービス「Google Maps」では様々なデータを地図上にマッピングすることが可能です。インターネット上から、様々なデータをグラフィカルに描画するための部品を、個人でも手に入れることができます。そのため、データさえあれば個人で高度な可視化が行えるようになってきています。
今後の展望
データ ビジュアライゼーションによる可視化は、大量の情報を直感的でわかりやすいイメージに変換することで、人の洞察力に上手く働きかけます。各種機関・団体からインターネットで発信されているデータを活用する際や、ビッグデータから有意な情報を見つけ出す際にデータ ビジュアライゼーションの活用が進むでしょう。また、企業システムにおいては、従来型のBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールや統計解析ツールだけでなく、データビジュアライゼーションを強化したツールの展開が進んでいます。
今後、様々なデータの可視化が進み、データ ビジュアライゼーションに触れる機会が増えると考えられます。このデータ ビジュアライゼーションが創りだすイメージが右脳に響き、データからの新たな発見が期待されます。
2015年12月
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