これからは、コレ!旬なIT技術やこれから主流となりつつあるIT技術に関する情報をご紹介します。

2006年11月01日

持っていけば動く!バーチャルアプライアンス(Virtual Appliance)

バーチャルアプライアンス(Virtual Appliance)とは

バーチャルアプライアンスは、仮想マシンのメーカーである米国VMWare社が提唱しているソフトウェア流通手法です。配布の際には、仮想マシンとその上で利用するソフトウェアがセットになってパッケージ化されます。
仮想マシンとは、コンピュータのシミュレータのようなアプリケーションです。どんなハードウェアでも、仮想マシンを動かす環境があれば、仮想マシン上で動くように作られたソフトウェアが利用できます。

バーチャルアプライアンスの特長

バーチャルアプライアンスは、仮想化技術を利用しているため、次のような特徴があります。

移植性が高い 仮想マシン上で動くため、実際に動作するハードウェアに依存しません。バーチャルアプライアンスのインストールは、仮想マシンが動作するハードウェアにファイルをコピーするだけで済みます。
拡張性に富む ファイルをコピーするだけでインストールができるので、また、パフォーマンス不足になった場合でも、より強力なハードウェアへファイルをコピーするだけでパフォーマンスが向上します。

バーチャルアプライアンスの利点

上記の特長があるため、バーチャルアプライアンスはアプライアンス(装置)のように、おいて置くだけで動作する手軽さがあります。ネットワーク監視などのバーチャルアプライアンスが入ったCDを利用したい現場のPCでそのまま利用できるため、現地に持っていっても使えなかった、というようなことがなくなります。

また、ツールなどだけではなく、規模の大きい業務アプリケーションアプリケーションでも、アプリケーションの配布に大きな利点があります。たとえば、通常のアプリケーションでは、開発会社の環境では動いても、お客様の環境では動かないということが稀に発生していました。バーチャルアプライアンスは仮想化された環境で動作するため、開発会社で設定を行って動作しているものがそのままお客様の環境でも稼動します。

現在、仮想マシンを動作させる環境は、ハードウェアとソフトウェア両面の技術進歩により、大型汎用機だけではなくPCレベルでも実現可能になってきており、今後バーチャルアプライアンスによる配布も増加していくものと考えられます。当社では、バーチャルアプライアンスを含め、お客様によりご満足いただけるよう最適なソリューションをご用意いたしますのでお気軽にご相談ください。

2006年11月

ITの可能性が満載のメルマガを、お客様への想いと共にお届けします!

Kobelco Systems Letter を購読