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2018年04月01日

安全運転や運転アシストなんてお手の物!
~コネクテッドカー~

2018年2月のコラムでは家庭向けのIoTとしてコネクテッドホーム※1をご紹介しました。コネクテッドホームは生活をより便利に快適にしてくれますが、コネクテッドカーではどのような体験を提供してくれるのでしょうか。今回は同じ“コネクテッド”でも車とIoTを組み合わせたコネクテッドカーをご紹介します。

※1 IoTで暮らしを繋ぎ、より良い生活を実現する ~コネクテッドホーム~
http://www.kobelcosys.co.jp/column/itwords/20180201/

コネクテッドカーとは

コネクテッドカーとは、インターネットの通信機器を搭載した車両のことです。単にインターネットにつながっているというだけではありません。センサーを使って車両や道路状況などのデータをクラウド上へ集め、ビッグデータを活用した分析をすることができ、IoTを活用した車両として、今までにない新しい価値を生むと言われています(図1)。

コネクテッドカー
図1.コネクテッドカー

コネクテッドカーによる新しい価値

コネクテッドカーは車両の様々な箇所にIoT機器が取り付けられています。この取り付けられたIoT機器からのデータなど多様な情報を集約することで様々なサービスが実現されます(表1)。例えば、2017年1月にはロシアで、2018年4月からは欧州で、事故発生後の対応を迅速にするために、緊急通報システムの搭載が義務付けられた国があるほどです。

表1 コネクテッドカーが実現するサービス例
(情報通信白書平成27年版※2をもとに追加編集)
サービス例 概要
緊急通報
  • 事故を検知した際や車両の緊急通報ボタンが押下された場合、直後に緊急電話番号に発信
  • 事故発生時に乗員から反応がない場合は救急サービスを派遣
  • 事故が発生した位置と、車両情報を最寄りの緊急通報センターに送信
自動車保険料
  • ブレーキや加減速などの運転情報を収集し、安全運転者は保険料を優遇
盗難車両追跡
  • 車両の盗難が判明した際に車両の位置を追跡
車両管理
  • 車両の不具合の予測検知、車両の遠隔診断
運転支援
  • 周辺の車両や歩行者の位置、路面状況を取得し運転者に情報を提供
  • 車両が道路状況を取得し、渋滞が発生しない運転速度の指示や特定の場所に車両が集中させないための分散指示

※2 情報通信白書平成27年版
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/h27.html

コネクテッドカーとセキュリティ

IoT機器の搭載で運転者は便利な運転生活を送れますが、セキュリティへの課題も認識する必要があります。2015年には車両への不正遠隔操作実験により、エンジンの停止や加減速を行えてしまうことが判明しました。「Connected Car社会の実現に向けた研究会」※3では、このような外部からの遠隔操作攻撃による危険性や、車両に蓄積されるデータの不正取得などを防ぐプライバシー保護のようなセキュリティ対策が必要になると、取りまとめています。参入企業は、車両内部を監視しサイバー攻撃をリアルタイムに検知・防御する開発に取り組んでおり、コネクテッドカーのセキュリティ対策に乗り出しています。

※3 Connected Car社会の実現に向けた研究会
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/connected_car/index.html

コネクテッドカーの今後

コネクテッドカーとAIを組み合わせ、運転者を支援する仕組みが実用化に向けて進められています。例えば、AIスピーカー※4を車両に設置することで、音声でエンジンの始動やドアの解錠・施錠するなどの車両制御ができます。また、車両内に運転者を監視するカメラを設置して、運転者の顔認証によるなりすまし防止や、眠気や注意力などを推定する仕組みが開発されています。この仕組を利用することで、例えば運転者が眠気を感じると、自動で音楽を鳴らしたり、空調を整えたりといったことができるようになるでしょう。さらには、コネクテッドカーとコネクテッドホームが連携し、自宅に到着すると自動でエアコンが起動したり、照明が点灯したりといったことができるようになるかもしれません。
今後、コネクテッドカーが普及し、「安全運転や、運転アシストなんてお手の物!」という、より安全で快適な運転生活が生み出されるでしょう。

※4 時代を先取り?! AIスピーカー!
http://www.kobelcosys.co.jp/column/itwords/20171201/

2018年4月

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