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毎月更新中!社長通信 社長が気になること、考えさせられたことを綴ります。

2014年02月01日

「ワーク・ライフ・バランス」から「ワーク・ライフ・インテグレーション」へ

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ご承知のように、日本はどの国よりも早く少子高齢化社会を迎え、労働人口の減少、介護問題、家族構成や結婚観の変化が起こっています。従来の大家族制度や隣組などにも期待できず、日本としては前例のない移民の大量受入れによる労働力確保も簡単ではないでしょう。そういう状況の中、日本ではやはり女性の労働力への期待が高まります。女性に男性並みの労働力が提供できれば、労働人口の減少を補い国の衰退を回避できる、という意見もあります。そのためには、女性の社会進出を助ける労働環境の整備が必要です。しかし実際は、社会的な慣習上、共稼ぎ夫婦の家事や育児は、女性の負担が大きい状態です。また、仮に労働環境が整備されても、女性側の働く意識の変革が必要だという声もあります。

当社でも、2002年にKWC(Kobelco System Women’s Committee)が発足し、女性社員中心に女性の労働環境整備の助言や、女性の意識改革を行ってきました。2010年には「社員自らイキイキと働き続けるためには、男女を含めた職場全体の意識改革が必要」という認識のもと、当社のKWC活動はKobelco System Work-Life Balance Communityと改称し、男性も参加するようになりました。そして、いかにして3T(楽しい、短時間、達成感)職場を作り出すことができるかを考え始めました。女性を意識しないでも、普通に働いて、男性と同様のキャリア、プロモーションが行われる。自然体で女性が働き続け、活躍できる環境を目指しています。男性社員も育児休業を取得したり、親の介護ができるようにという思いでやってきました。さまざまな活動の結果、当社でも少しずつワークとライフのバランスが取れてきつつあります。男性社員の中には、6人の子持ちで3人目、4人目は有給休暇で育児をサポートし、5人目、6人目は自ら育児休業をとった猛者もいます。

今後は、ワークとライフを統合し、相乗効果で双方の充実を目指す「ワーク・ライフ・インテグレーション」の方向へと進んでいくのではないかと思います。時間を基準とする仕事も残るでしょうが、SEや営業の仕事の評価はアウトプット中心になります。ネットワークが発達した現在、どこにいても仕事はできます。介護や育児で早く退社し、用事を済ませてから自宅や出先で仕事をすることも可能です。グローバルな時代、時差の関係で深夜や早朝にWebや電話で会議をする機会も増えるでしょう。すると、会社を夕方に出て、自宅で食事をしてから、夜、Webで会議をするというようなケースも出るはずです。これからはワークとライフを時間で分けるのではなく、ワークとライフを効率よく組み合わせて働く時代になっていくのではないでしょうか。
そうなると、問われるのは仕事の時間ではなく成果。上司は時間や勤務態度ではなくアウトプットで部下の評価を行うわけで、目標設定や正しく評価できる能力が必要になります。社員の方は、自分で自分をコントロールする「自律」に基づく密度の濃い仕事が求められるわけです。昔ながらの「仕事が終わったら一杯やって本音のコミュニケーションを」と言うのも職場の潤滑油として大切ですが、少しずつ難しくなって行くかもしれません。お酒が入らなくても、昼間から本音で話し合える自由闊達な職場の雰囲気を作る必要があると思います。併せて、社員と会社で顔を合わせる機会をいかに確保するか、Face to Faceの会議ではコミュニケーションを密にして、集中して効率よく進めることが求められます。結局、このような働き方の変化がグローバルな時代の働き方に通じるのではないでしょうか。
社員一人ひとりが、さらにイキイキと笑顔で働ける環境を作り、グローバル環境で戦い抜かれるお客様への提供価値を高めていければと考えています。

2014年2月

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