2016年05月01日
新入社員に贈る言葉
4月1日、初々しいフレッシュな新入社員を迎え、入社式が行われました。入社式では緊張しながらも一人ひとりが元気に「私が大切にしていること」を発表し、社会人としてのスタートを切りました。私からは「会社は来年30周年を迎えますが、永遠に続く保証はないし、皆さん自らが何らかの事情で会社を離れなくてはいけないこともあるでしょう。そんな場合でも皆さんが一流のプロフェッショナルであれば、IT技術は世界共通のスキルなので、世界中で新たに活躍する場所を見つけることができます。会社はその環境を提供しますので、皆さんはまずは一所懸命勉強してください」と、激励のメッセージを贈りました。
これは毎年入社式で新入社員に贈る言葉ですが、このメッセージは実は私が39年前に社長から入社式で贈ってもらったメッセージからいただいたものです。確か、社員一人ひとりが抱負を述べたと思います。誰か豪傑が一人「私は社長になる」と言ったのは覚えていますが、自分が何をスピーチしたか全く覚えていません。なのに、この社長の言葉は「入社式でなんてことを言うのか」と、その東京生まれの“べらんめえ”調と相まって強烈に覚えていました。「会社を辞めてもよい。他社に転職できるくらい優秀に育てば、会社にとっても良い事。それくらいになるように頑張れ」と檄を飛ばされました。このメッセージはずっと心に残り、サラリーマン生活における幾つかの座右の銘の一つとなりました。
技術革新が激しく、多様化している現在では、39年前とは事情は異なりますが、根底にあるのは同じです。技術やスキルは生きる術の一つではあるが、もっとも大事なものは、何事にも立ち向かう勇気、粘り強くやり遂げる根気と体力、小手先ではなく大局的に考えることです。これらを会社生活を通じで培っていきましょう。
今年の新入社員が、これから会社や仕事を通じて幾多の楽しい事や辛い事を経験しながら、プロフェッショナルとしてどこでも生きていける力を付け、社会人として成長することを心から願っています。
2016年5月
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Kobelco Systems Letter を購読ライター

元 代表取締役社長
川瀬 俊治
2009年 取締役。サービスビジネスを中心に業績に貢献。
2012年3月に代表取締役社長就任。
マラソン走ったり山に登ったり、体を動かすのが好きなアウトドア派。
2017年3月退任。
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