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毎月更新中!社長通信 社長が気になること、考えさせられたことを綴ります。

2009年10月06日

お客様の現場で得た業務経験をさらにブラッシュアップ!

当社が担当したプロジェクトに対して、お客様からうれしい評価コメントをいただきました。「御社はプロジェクトマネージメント力やSE能力が大変高く、期間も予算も予定どおり進めていただきました。特に御社の方々は業務に関する知識に優れ、当社の業務をよく理解いただき、現場のユーザーの部門も、大変満足しております」。このように、業務知識の高さを評価いただいたこと、そしてユーザー部門の皆様がご満足してくださったことを大変うれしく感じました。

赤トンボ当社が進めている経営品質向上プログラムの中で、どのような価値を提供する組織になりたいのかという目的を明確にしていますが、それを達成するためには、「業務スキル」が不可欠です。絶えず変化するお客様の価値観や新しい時代の要請に対応しつつ、「より高いお客様満足」を目指すには、お客様の経営課題解決につながるITシステムをお届けする必要があります。
「もっと効率化したい」、「もっとスピードを上げたい」、「生産歩留・品質を高めたい」等と言ったお客様の種々の課題解決に資するIT化を図る第一歩は、お客様の課題、要求事項などを詳しく正確に理解・共有しお客様と会話・議論を重ねながら解決策を見出し、その上でベストフィットなシステムを適用することだと思います。このためには、ITスキルだけでなく、お客様の業務に精通した専門的な業務知識とその実践スキルがないとお客様の期待を上回れません。

当社は2004年に「業務スキルの継承と修得」を促進する「アプリケーションマスター認定制度」という独自の人財育成制度を作りましたが、実はこの制度を作ったきっかけとなったのが長年当社とお付き合い頂いていた、あるお客様からの次のような苦言でした。「コベルコシステムはITスキルは年々高まっているが、業務知識がどんどん弱くなっているように思う。我々の言葉(業務内容)が的確に理解出来ない人が増えている」。
この一言は経営陣にとっても非常にショッキングでした。当社は長年、神戸製鋼所様のシステム化に従事して来た経験から業務知識に関してはある意味自信を持っていたのです。この一言をきっかけに「業務スキルの継承と修得」をテーマに社内検討タスクチームを編成し、お客様からのご意見、アドバイスも頂戴しながら「アプリケーションマスター認定制度」を構築しました。

この制度は厚労省が主催する公的資格試験「ビジネス・キャリア検定試験」をベースにしています。この試験を利用することで、ビジネス・パーソンがキャリアアップのための能力を段階的、計画的に習得することができます。また単なる業務知識だけではなく総合的な実践スキルを問うため、この公的試験への合格と共に、社内有識者による面接試験、論文などの要件を段階的に満たす必要があります。スキルの修得レベルに応じて「シルバー(初級)」、「ゴールド(中級)」、「プラチナ(上級)」の3段階の認定をしています。
対象業務分野としては「生産管理」、「物流管理」、「経理・財務」、「人事」、「営業マーケティング」の5分野でスタートしましたが、今年、「生保・損保」「クレジット」「設計・製造」のソリューション部門の社員から「我々が担当している業務分野もアプリケーションマスター制度に追加して欲しい」との強い要望が上がり、この3分野を加えた8分野へと拡充しました。社員自らの要望が上がって来たことは、当社内での業務知識の継承、修得への意識が広く・深く浸透している表れではないかと思います。

お客様からのこんなエピソードも耳にしました。「置場管理システムをコベルコシステムに構築して貰ったが、その時に対応してくれたSEさんは、机上の打合せだけでなく、クレーンに乗せてくれと言ってきて、クレーンオペレーターの実操業、実作業を記録していました。我々の業務を徹底的に把握、分析しようと思ったのでしょうね」。安全面には十分配慮する必要が有りますが、これもお客様業務を徹底的に理解しようという表れのひとつではないかと思います。業務知識に関する一般的な幅広い基礎知識を修得し、それを基にお客様の実際の業務と直面し課題解決していく現場力、実行力を磨き、お客様の経営課題に的確に応え得るシステムを提供し続けていきます。

アプリケーションマスター認定制度も施行以来、今年で5年経過しましたが、認定者も225人に達したことや、前述の社員の動き等から、着実に浸透し、レベルアップしているのではないかと自負しています。当社の最大の資産は人であり、社員一人ひとりの能力の最大限の発揮こそがお客様の高い満足を実現していきます。お客様の現場で得た業務経験をベースに、それをブラッシュアップし、業界の普遍的な知識、スキルとして定着させ価値を高めていきます。さらにその実践力を磨いていくことで、お客様の課題解決に貢献をしていきたいと考えています。
当社にとって「業務スキル」は「ITスキル」とともに大切にしているものです。この二つを車の両輪として、これからもお客様から信頼されるパートナーになるべく活動していきます。

2009年10月

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