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2006年02月01日

ユビキタス社会、いよいよ発信!

ユビキタスコンピューティングが実現する世界とは?

ユビキタスコンピューティングの理想像は「コンピュータが環境に溶け込み消えてしまうこと。」とマーク・ワイザー博士は説明しています。「ユビキタス」とは、ラテン語で「いたるところに存在する。」という意味です。ユビキタスコンピューティングが実現した世界では、コンピュータをコンピュータとして意識することなく、いつでもどこでも利用できます。ユビキタスコンピューティングを「パーベイシブ・コンピューティング」ということもあります。

現在ユビキタスが注目を集めている理由

政府は2005年まで取り組んでいたe-Japan戦略につづき、2010年にユビキタスネット社会を実現するためのu-Japan政策を打ち出しました。u-Japan政策では、IT(Information Technology)と言っていた情報技術にCommunicationのCを加えてICT(Information & Communication Technology)と呼び、ICTが社会に下図のようなインパクトをもたらすとしています。

経済へのインパクト 地域へのインパクト 生活へのインパクト
新しいビジネスの誕生
  • ICT産業の成長
  • 新市場の創造
  • 国際競争力の強化
地域再生
  • どこにでも生きがいのある暮らし
  • 域活性化
少子高齢化の中、安全・安心な暮らし
  • 生活者の安全・安心の確保
  • 活者の利便・ゆとりの向上

ユビキタスコンピューティングの利用例

現在のユビキタスコンピューティングの例として、携帯電話を使ったモバイル・ショッピングやモバイルバンキングなどの顧客向けサービス、そして在庫確認や発注などの業務を携帯電話などで行うといったものがあります。また電子タグや非接触ICカード使って人やもの追跡が行えます。
たとえば、生徒が利用する定期券を非接触ICカード化することで、改札機を通過したら保護者に連絡するといったことができます。そして、冷蔵庫がネットワークに接続され電子タグに対応するようになると、冷蔵庫内にある食料やその消費期限を外出先から確認して購入するといったような使い方ができるようになります。

ユビキタスコンピューティングの利点

前述した現在ユビキタスコンピューティングの例は、高度情報化社会やマルティメディア社会などとしてすでに実現されています。これらに加えて、ユビキタスコンピューティングでは標準化された技術の利用と通信ネットワークの普及で、よりコンピュータの利用範囲を広げています。従来のパソコンを中心としたネットワークだけではなく、今まで情報通信端末としては考えられていなかったものも利用することができるようになります。数年前までは携帯電話はあくまで通話が目的でしたが、今では携帯電話でインターネットに接続し情報通信端末として利用することが一般的になっています。同様に、定期券や冷蔵庫のようなものまでネットワークでコンピュータに接続されていき、ユビキタスコンピューティングの目指す世界が実現していくと考えられています

2006年2月

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