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毎月更新中!社長通信 社長が気になること、考えさせられたことを綴ります。

2016年12月01日

サプライズな2016年を振り返る

神戸ルミナリエ 初詣の神社で引いたおみくじは久しぶりの大吉で、今年はビジネスもプライベートもともに良さそうだと喜んだと思ったらもう師走です。今年を振り返れば気のせいか例年以上に色々なことがありました。しかしながら何と言っても衝撃的なのは前評判を覆した英国のEU離脱とアメリカ大統領選挙でしょう。本当にこれから世界はどこに向かうのでしょうか。このところの円安株高に浮かれる気にもなりません。トランプ次期大統領は選挙期間中パリ協定に反対を表明していましたが、2002年に京都議定書をブッシュ元大統領が反故にして10年余り、やっと世界中の温暖化ガス排出に規制がかかると希望を持っていますが非常に心配です。北極圏の氷が融けて海面が上昇するなど、温暖化が原因と言われている異常気象も懸念されます。日本は狭い国土の7割を山地や丘陵地が占め、河川が短く、勾配も急なので、台風や豪雨で上流に降った雨が一気に海まで流れ出る影響は大きいのです。パリ協定反対は単なる選挙キャンペーンと信じたいものです。

一方、ITの世界での今年のニュースでは、ジェイティービー社の最大約793万人分の個人情報の流出をはじめとするサイバー攻撃や、システムトラブルによる航空機の運行ストップなど、社会的に大きな影響を与えた出来事がありました。AI、ビッグデータ、自動車の自動運転、など話題が尽きないITの世界で、あまり大きな話題にはなっていませんが、個人的に注目すべきニュースはインターネットの管理がアメリカから独立したことでした。インターネットという今や世界中の個人、企業はもとより公の組織まで利用しているネットワークが、アメリカ政府の支配下に置かれているという実態があったのですが、2016年9月末をもってこの状況が解消されました。米国商務省情報通信局(NTIA)が民間非営利法人であるICANN にインターネットの運営を委託し、“IANA機能”(IPアドレスやポート番号などの番号資源、ドメイン名、プロトコルパラメータの3つ)に関しては米国商務省電気通信情報局が監督することになっていました。2016年10月1日、米国商務省はこの監督権限を手放し、純粋に”IANA機能”はICANNの管理下に入りました。特定の国による監督を受けることはインターネットのポリシーにそぐわないということが指摘されてきましたが、今後は世界のインターネットコミュニティで管理をしていくことになります。より安心なネットワーク基盤として今後も発展してほしいと思います。

来年も様々な出来事が起こるでしょう。ITの世界もAI、クラウド、アナリティクス、IoTなどが融合してさらなるIT活用が進み、自動車の自動運転の実用化へのステップも進むでしょう。デジタル革命は人類に幸せをもたらすと信じ、ITの進化に合わせて社会の制度や人の考え方も進歩することを願い、コベルコシステムもそれに少しでも貢献できる会社に進化していくとの決意をもって新しい年を迎えたいと思います。

今年1年、つたない社長通信を読んでいただきありがとうございました。


2016年12月

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