mcframe原価管理

mcframe原価管理

mcframe原価管理において業界トップクラスの陣容を誇る専門コンサルタント集団が、当社が提供するプラスαを加えたソリューションを用いて、お客様の課題解決、ビジネス発展への取り組みを支援します。

概要

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原価計算するには膨大なマスタ設定を必要
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標準原価法による原価を計算・運用するには、通常、BOM・工程情報・単価情報・標準工数情報など、膨大なマスタ設定を必要とします。新製品リリースの都度、マスタ初期設定作業の負荷が高く、また、設計変更や工程変更に伴う各種マスタのメンテナンスも追いつかず、原価差異が膨れ上がって…といった運用上の課題もあるようです。一方、実際原価法(総平均法)による原価を計算・運用するには、膨大なマスタ設定を必要としません。

mcframe原価管理は、品目マスタ等の必要最低限のマスタと実績情報があれば、実際原価法による原価計算が可能です。精度ある製品別実際原価管理を早期実現したいお客様に適した原価管理パッケージであると言えます。

原価情報の分析・活用ができていない
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正確な原価を計算できたとしても、それらを活用できなければ意味がありません。原価管理の役割は、正確な原価情報を計算するだけでなく、原価低減活動や経営判断に活用することにあります。原価情報の活用を推進するには、様々な角度、単位で原価分析できる機能が備わったパッケージを選定することが重要なポイントとなります。

mcframe原価管理は、受払表・製造原価報告書・品目別製造原価・配賦結果・推移表など、40以上もの照会・分析機能を標準で有しており、原価レポート機能によって製品別P/Lなど、任意の分析機能も提供します。

さらに、コベルコシステムでは、mcframe原価管理とBIツールを連携し、経営判断に活用するための経営指標可視化を推進するテンプレートを準備しており、原価情報の有効活用に向けた最適な提案が可能です。

原価シミュレーションが行えない
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シミュレーションは、予算立案や原価標準策定業務を検討しているお客様からよくリクエストのあるフレーズです。幾度となく見直される予算諸元情報をもとに、素早く製造原価予算がシミュレーションでき、販売予算に対応する原価情報を提供できる仕組みであるべきです。多くのパッケージにおいてシミュレーション環境・機能が謳われていますが、システムの制約や操作の複雑さから、スピーディに対応できないといったご相談をいただきます。

mcframe原価管理では、予算編成方針に基づいた各部門予算作成や相互調整で発生する諸元変更作業を前提とした支援機能や仕掛けが用意されています。直近購買単価や前年度平均単価での材料費見積り、特定部品群の単価UP/DOWNによる製品原価へのインパクト確認、前年度平均の実績BOMを自動生成して各工程の操業度を試算、為替レートシミュレーションなど、見直しを重ねて最適な製造原価予算や予算P/L立案をサポートします。

既存システムへの改修は限界
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原価計算や原価管理業務が、既存システム(改修を繰り返してきたスクラッチ開発の基幹システムやERPパッケージで構築されたシステムなど)に組み込まれているため、他部門や他業務システムへの影響度や範囲が大きく、費用も膨らむため、原価管理業務の見直しが進まないといった悩みをよくお聞きします。生産、販売、会計を含む基幹システム全体を刷新できればよいですが、困難なケースがほとんどです。そうした場合、基幹システムに外付けする“離れ”として、原価管理システムを個別に導入することを提案しています。

mcframe原価管理は、様々なシステムとシームレスな連携が可能です。必要なデータさえ連携すれば原価計算が可能で、基幹システムに影響することなく導入できます。

さらに、コベルコシステムでは、これまでの導入実績で培ってきたmcframe原価管理の単独導入に適した短期導入方法論を保有しており、進め方・プロセス等を体系化した導入モデルにより、短期間でありながら無理なくパッケージ導入を進めていただくことが可能です。

当社が提供するプラスα

原価管理の短期導入を実現するmcframe導入方法論

コベルコシステムは、これまでの導入実績で培ってきたmcframe原価管理モジュール単独導入のノウハウである、導入手順・マスタ登録方法・検証ポイントを体系化し、実践的な導入方法論「Project Methodology for mcframe原価管理」を確立しています。mcframe原価管理の優れた標準機能を全面活用し、早期立ち上げを目指すお客様に適した独自の導入方法論です。

経験豊富なコンサルタントが、導入方法論で定義されたプロセス・作業手順に沿って、貴社要件にもとづいた各種パラメータ・マスタの設定作業、試行検証作業をサポートすることで、お客様はパッケージ機能・モデルの理解を深めながら、無理なくパッケージ導入を進めて頂くことが出来ます。

Project Methodology for mcframe原価管理

mcframe(原価管理) 導入後の次の一手をサポートする「経営情報KPIテンプレート」

製造原価・損益情報の可視化に加えて、現場への落とし込みが可能な資本コスト分析の実現をサポート

コベルコシステムでは、原価管理の高度化をサポートするために「経営情報KPIテンプレート」を提供し、BIツールを活用した経営指標の可視化をサポートしています。

経営指標に対する部門活動の貢献を可視化することで、原価や運転資本の意識強化、業務改善のための課題分析、経営判断や意思決定に活用いただけます。

経営指標に対する部門活動の貢献可視化の効果

経営指標に対する部門活動の貢献可視化の効果

経営情報KPIテンプレートで拡張される分析情報

経営情報KPIテンプレートで拡張される分析情報

例えばROA(総資産利益率)やROIC(投下資本利益率)、キャッシュフローの予実管理、それらに対する各部門の貢献度を可視化することで、部門ごとの改善活動を促します。また、売上や生産性の改善率が経営指標に与える効果のシミュレーションや将来のキャッシュフローの予測、製品ポートフォリオを組み替えた際の経営シミュレーションなども可能です。

原価管理の専門コンサルタント体制

コベルコシステムは、業界トップクラスのmcframe認定コンサルタント(MCCP)取得者数を誇り、原価管理に特化した専門コンサルタントが多数在籍しています。

※MCCP(mcframe Certified Professional)資格制度は、mcframeの導入や開発に関わる方を対象に認定試験を実施し、mcframeに関する知識・開発技術が一定レベル以上にあることを、ビジネスエンジニアリング株式会社が認定する制度です。

適用例

これまでのコベルコシステムによるmcframe原価管理の導入実績のうち、特徴的な例を幾つか紹介します。

グループ全体の統合原価管理システムを構築して、実際原価情報を一元化

A社(プロセス・化学)では、企業グループ全体で運用している原価計算システムが稼働から25年経過し、さらにSAP ERP(会計)との仕訳連携の運用が複雑化。原価管理精度のレベル向上と運用標準化によるグループガバナンスの強化が課題となっていました。
そこでmcframe原価管理を採用し、親会社およびグループ企業各社に順次導入。SAP(SD、MM、FI、CO等)や他の業務システムと連携し、企業グループ全体での原価管理業務の標準化を実現しています。また、総平均単価を用いた製品群別損益表をmcframeで実現し、原価管理情報だけに留まらず、損益情報を早期把握し、管理会計分野でも活用できるようになりました。

mcframe原価管理×BIツール活用で、シームレスに各種KPIを計算・公開

B社(プロセス・化学)は、標準原価法を採用していましたが、原価差異の詳細分析が思うように進まず、実際原価情報の重要性を認識。また、管理会計としての実際原価・利益管理に加え、重要業績評価指標の可視化・細分化を行い、早期に課題把握する事も重点課題となっていました。
そこで、mcframe原価管理とBIツールを導入して、データの集計・加工・計算・公開を自動化。分析業務に注力し、新たに取り組むべき課題を共通認識して実践する体制・活動サイクルを確立しました。

SAPの補完ツールとして活用し、業務ユーザ主体での予算シミュレーションを実現

C社(プロセス・化学)は、基幹システムをSAPで構築していましたが、予算編成をマニュアル計算で運用していたため、為替や単価変動に伴う多様なシミュレーション計算が実施できないことが課題でした。
そこで、SAPの補完ツールとして、mcframe原価管理を採用し、業務ユーザが自由にシミュレーションできる環境を構築し、予算編成期間中の突発的な諸元変更(為替、単価、経費予算等)にも追随して予算情報を作成できるようになりました。計算した予算情報は、SAPへ再送信し、SAP内で予実比較を実現しています。

食品業界にも適応、短期間でシステム構築、原価計算の標準化・精度向上を実現

D社(プロセス・食品)の決算業務は手作業が多く属人化しており、また、累加法でしか製造原価を把握できないため、正確性が保証できない状況でした。
そこで、mcframe原価管理を導入し、システムの自動処理によって手作業を排除、業務の効率化と原価計算の正確性・速報性を確保しました。また、非累加法、累加法ともに対応した多様な原価分析機能と、2次加工可能な電子データにより月次報告業務を効率化しました。コベルコシステム独自のmcframe導入方法論を適用することで、現行業務と兼務しながら短期間で原価管理業務を標準化、スピード感のあるシステム導入を実現しました。

レガシーシステムを近代化し、大量データの迅速な処理を実現

E社(組立加工・住宅設備)のホストシステムは、30年にわたって改修を重ねてきた結果、老朽化・複雑化が進み、保守性の低下も伴ってビジネスリスクとして顕在化していました。
そこで、極めて独自性の高い業務機能をmcframeフレームワークの部品化技術により再構成し、現行機能を踏襲。システム基盤をJava EEベースのオープン基盤へ刷新することで、保守性の向上・運用コストの大幅低減、パフォーマンスの向上を実現しました。原価管理業務にはmcframe原価管理を採用し、パッケージに合わせた業務運用を実現。数百万件の品目コードおよび数千万件のBOM情報による標準原価、実際原価の運用、原価差異把握ができるようになりました。

重点材料(レアメタル)価格の乱高下による製品別原価インパクトや製品別収益影響を分析

F社(プロセス・化学)は、長年の改修による既存ホストの原価計算システムの複雑化・属人化が課題となっていました。しかし、工場毎に仕掛品の受払情報にバラツキや欠落があるため、一般的な汎用パッケージの導入が難しい状況でした。
そこで、データベースやソースが公開され、カスタマイズしやすいアーキテクチャを持つmcframe原価管理を採用。標準機能を最大限利用しながら、必要不可欠な個別要件にも対応した新原価管理システムを構築し、複雑化・属人化の課題を解消しました。また、mcframeの特徴である任意費目設定と品目別・費目別総平均単価計算を活かす事により、原価構成比の大きい重点材料費を元素別に細分化。レアメタルの市況価格変動に対する製品別実際原価へのインパクトを正確に把握し、MFCA(マテリアル・フロー・コスト会計)や製品価格設定プロセスに活用できるようになりました。

機能・特長

実際原価計算

  • 品目単位の月初在庫と受払実績により、月次総平均単価を計算しながら積上げ
  • 原価費目別のころがし計算で、累加法・非累加法の双方に対応
  • 総合原価・個別原価双方に対応(製番別・ロット別など)
  • 連産品や副産物製造の原価に対応した計算
  • 有償支給取引に対応(有償支給差益の計算・控除)
  • 在庫評価基準には、単月総平均、期間総平均、標準原価単価を採用可
  • 品目や工程単位など、様々な角度から標準原価との差異を比較・分析
     (価格差異、数量差異、時間差異、配賦率差異)
  • 低価法に対応し、棚卸資産の評価損を計算
  • 会計監査に必要とされる会計補助簿データとして即時参照可

標準単価計算(原価標準策定)

  • 製品生産計画より、下位構成品へ展開しながら所要量計算(中間品、購入品)
  • 部品表(BOM)より、下位から上位へ費目別(原価要素別)に積上計算
  • 複社購買にも対応し、材料歩留、出来高歩留も設定可能
  • 購買単価、歩留り、為替レートなど予算諸条件を変えながら、シミュレーション計算を高速実行
  • シミュレーション結果は履歴保持され、品目単位で計算結果を比較

予算原価計算

  • 原価標準と生産計画数より、製造原価予算の計画・シミュレーション
  • 工程別の作業工数見積や材料使用見積など、金額以外の観点からの分析
  • 販売計画、販管費を連携し、品目別営業利益目標を把握
  • 原価レポート機能により、予算C/R、予算P/Lが出力可能
  • 予算諸元情報の変更による利益への影響の確認が迅速に可能。予算業務の負荷軽減・期間短縮を支援

実績原価計算

  • 単価と配賦率は標準、数量や時間は実績情報を用いて実績原価を計算
  • 月中の原価進捗と原価差異の把握が可能
  • 売上実績を連携し、月次締めを待たずに速報の概算利益を把握

配賦計算

  • 実態に即した費用配分を可能とするきめ細やかな配賦機能(直接配賦法、相互配賦法、階梯式配賦法)
  • 労務経費予算・実績とも、部門間配賦、8つの配賦基準で配賦率を計算
  • 製造費用のみならず、販売費および一般管理費の配賦を想定した5つの配賦基準を用意
  • 活動基準原価計算(Activity Based Costing)への対応

周辺システムとの連携機能

  • 各種実績・計画(予算)データ取込機能は標準装備
  • 会計システムから労務費・経費データ(予算・実績)を取込
  • 販売・生産管理システムから各種受払データを取込
  • 原価計算結果の自動仕訳データをファイル出力可能(会計システムへ取込)

その他原価管理や予算業務・シミュレーションを支える機能

  • 類似品のマスタ一括コピーにより、効率的に新製品原価の試算が可能
  • 指定期間の平均値を自動算出し、部品表(BOM)の自動生成
  • 購入単価や支給単価について、更新率を指定した一括単価変更が可能
  • マスタデータ・予定データ・実績データなど、すべての管理データについてEXCEL入出力が可能

ダウンロード資料

工場のデジタル化で、現実的になった実際原価の導入
~「使える原価」が現場と経営を結び、利益の出るものづくりを加速~

「ものづくりでいかに利益を出すか」は、製造業の経営者にとってごく基本的なテーマ。ところがその利益を明らかにする重要な指標である製造原価が、実はアバウトであることが少なくない。原価の計算が、現場を反映しない「標準原価」に基づいていることが多いためだ。それが分かっているにもかかわらず、なぜ標準原価が使われているのか。現場の実態を正しく反映できる「実際原価」にはどうすれば移行できるのか。

製造業向けITソリューションで豊富な実績を持つコベルコシステム社とビジネスエンジニアリング(B-EN-G)社のコンサルタントが議論した。

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資料の内容
  • ユーザと同じ“空気”を持つ製造業起源のITベンダだからできること
  • 過大な夢に走らずユーザと将来を描く
  • ERPパッケージはそのままで原価管理だけmcframeで実現する

※本資料は2018年7月に日経BizTargetに掲載された記事を転載したものです。

導入事例

白鶴酒造株式会社様

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「量」から「金額」ベースの経営へと転換、原価管理の高度化で利益改善の取り組みを強化

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1品ごと、工程ごとの正確な原価把握が可能に、見積もり作成などにも応用し競争力の向上へ