menu

毎月更新中!社長通信 社長が気になること、考えさせられたことを綴ります。

2014年12月01日

カリフォルニアの青い空

青い空

先月の上旬に日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が企画したグローバルクリエイティブフォーラムに参加してきました。今回のテーマは「デジタルイノベーションのビッグウェーブ」です。『何故、シリコンバレーでAppleやGoogle,Facebook,twitterなど先進的なIT企業が多く輩出されるのか』、サンノゼからサンフランシスコにまたがるシリコンバレーのスタートアップ企業の当事者やスタンフォード大学のDasher教授、当地に進出している日本のSIerを訪問して直接お話を伺ってきました。

多くのスタートアップ企業が集まるこのコミュニティの中で、『ビッグウェーブが起こりデジタルによる第三次産業革命が起こっている』仕組みを解明することが今回の大きな目的でしたが、まさにそれを体感できた一週間でした。クラウド、ビッグデータなどCAMSはツールであり、ビッグウェーブを起こしている彼らはそれを当たり前のインフラとして、イノベーティブなビジネスモデルやプロセスを生みだそうと活力に溢れていました。

その基盤は、スタートアップ企業を支えるVC(ベンチャーキャピタル)、大手企業、行政であり、それによって全米で年間4万社を越えるスタートアップ企業が生まれています。そのうち約1万社は消えていくのですが、日本よりもはるかに多い件数の起業が行われています。IPO(新規公開株)やM&Aによる一攫千金というと聞こえが悪いですが、大きな成果を目指してスタンフォード大学の学生を始め若い世代がチャレンジしています。リーマンショックによって金融業が不人気になったこともあり、ITエンジニアが常に若い人の希望職種のトップスリーにランクインし、優秀な人材がここシリコンバレーに集まっています。日本で3K職種などと言ってITエンジニアが敬遠気味なのとは大違いであり、シリコンバレーでは大手企業、スタートアップ企業の間で優秀な人材の取り合いになっています。訪問した企業では若い人にここで働きたいと思わせるおしゃれな職場環境が作られ、オープンスペースにはバーやビリヤード、卓球台があり、周りの企業からも人が集まるコミュニケーションの場になっていました。このコミュニティに入ることこそが、新鮮で先進的な情報交換から新しいアイデアが生み出される源なのだと理解できました。

今回の訪問のもう一つの目的は、新しいビジネスを生み出すカルチャーを知ることでした。今の若い人達は旧来のシリコンバレーよりも都会の楽しみがあるサンフランシスコに住居を構え、自転車で通えるところを希望するらしく、サンフランシスコの倉庫街に次々と新しい会社が生まれています。また、多様な働き方をサポートするワークスタイルを取り入れるなどインフラも工夫されています。社員は世界中に散らばり、いろいろな場所で仕事をし、それでいて一体化して仕事を進めるのが当たり前のスタイルです。訪れたある会社では日本人のスタッフもいましたが、日本にはまだ正式な拠点がなく、日本に行くとカフェで仕事をしているそうです。皆さん一人ひとりが自信に溢れ、非常に楽しそうに、かつ、ハードに仕事に取り組んでいるということが強く印象に残りました。全てが成功するわけではなく、AppleやFacebookになるのはほんの一握りでしょうが、臆するところなく取り組んでおられる様子を見て、カルフォルニアの青い空と明るくカラッとした風土も、前向きにチャレンジできる会社のカルチャーに影響しているのかなと思いました。

そんな印象を受けつつ、私なりにITエンジニアの仕事の仕方を見つめ直し、当社の社員一人ひとりが自信に溢れ、自由闊達にイキイキと働けるよう環境を整え、果敢にチャレンジができるよう、取り組んでいきたいと思ったTourでした。

 

2014年12月

ITの可能性が満載のメルマガを、お客様への想いと共にお届けします!

Kobelco Systems Letter を購読

電話でのお問い合わせ

営業時間 9:00-17:30(土・日・祝日は除く)

Webでのお問い合わせ

お問い合わせ