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毎月更新中!社長通信 社長が気になること、考えさせられたことを綴ります。

2019年12月01日

立ち止まってはいられない、置いてけぼりにならない為に
~1年も無駄にできないデジタル変化対応~

ジャンプ

あっという間に師走になりました。1年が年々早く感じますね。令和元年も昨年に引続きITサービス業界は需要が旺盛で、当社もおかげさまで良い年を越せそうです。昨年末も今と同じ需給ひっ迫の状況だったので、「とはいえITサービスはまだまだ労働集約型ビジネスですので、需給がひっ迫するとリソース不足で頭を悩まして嬉しい悲鳴を上げています。そこで今月はなぜこのようにITサービスの需要が旺盛なのかについて考えてみたいと思います。」と昨年12月の本コラム(※1)で語っていましたが、このメッセージは今もそのまま通じますのでご参照いただければ幸いです。

昨年との違いは、AIやIoTなどSoE領域への案件が実証実験段階から実用段階に入りつつあり、そういったソリューションを駆使できるAI人材やデータサイエンティストと呼ばれる人材需要が特に旺盛になったことです。AI人材は一般企業とIT企業とで争奪戦が繰り広げられ年棒の高騰も話題になっています。これらにRPAを加えて企業の生産性を飛躍的に向上させる事で、少子高齢化の課題を解消する魔法の杖となる事が期待されているのですね。

他にも令和元年を振り返ると様々な変化がありました。何と言っても天皇陛下の即位に伴う平成から令和への改元ですが、それ以外にも米中貿易戦争、働き方改革関連法、ラグビー人気、NYダウの最高値更新等。IT関連ではGAFAのさらなる躍進やヤフーとLINEの統合などIT巨人化、トランプバッシングにもかかわらずファーウェイの粘り強さ、IT企業M&Aの加速化、5Gサービス(米・韓開始、日本は来年から)に伴うスマホファースト、自動運転や日本版MaaS(※2 Mobility as a Services)のPoC(実証実験)から実用化へ、そしてモノからコトへのシフトをサブスクリプションというビジネスモデルで提供, etc.デジタル変化はとてつもない速さで動いています。

一方基幹システム再構築の大波もじわじわと2025年の崖に向かって進んでいます。このじわっとくる大波を乗り越えながら凄まじい速さで変化する市場やお客様、IT技術、DXソリューションに置いてけぼりにならない様にITサービス会社は走り続けねばなりません。師走だけではなく1年中立ち止まってはいられません。先日の日経新聞で日産の株価がこの1年で30%近く下がった一方で、トヨタの株は20%上がったことを示して、この1年でのCASE(※3)投資等の差を指摘しました。ゴーンショック後のゴタゴタで「1年を無駄にした自覚に乏しい」と経営陣をある社外取締役が批判したそうですが、IT業界の変化はより速いのでこの批判は他山の石とは思えませんでした。置いてけぼりを食らっていないか、時間を無駄に過ごしていないかとの自戒を常に持ち、走り続けるのは大変骨の折れる事ですが、この変化は不可逆的なので業界で生き残るにはそれが必要条件です。オンオフを明確に切り分けワークライフバランスを保つ事で何とか全社一丸となって走り続けたいと思います。

では本年の当社はどうだったのでしょうか。基幹システム関連では再構築の生産性を向上するソリューションや自動化ツールの開発、セキュリティ&クラウド、DX関連ではAI、特に神鋼グループでの画像認識系AIの共同研究やIoT、スマートファクトリー等それなりの投資と人材を投入してきたつもりです。その評価はお客様に委ねたいと思いますが、手前味噌で言えば何とか世間についていく事はできたのではないかと思っています。さて皆さんはこの1年、振り返っていかがだったでしょうか。

※1:デジタル・トランスフォーメーション(DX)と「2025年の崖」
https://www.kobelcosys.co.jp/column/president/20181201/

※2:Mobility as a Services
https://ja.wikipedia.org/wiki/Mobility_as_a_Service

※3:CASEは、Connected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Shared & Services(カーシェアリングとサービス/シェアリングのみを指す場合もある)、Electric(電気自動車)の頭文字をとった造語。

2019年12月

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