SAP Cloud ERP 製造業向け導入アセット HI-KOA

SAP Cloud ERP 製造業向け導入アセット HI-KOA

「HI-KOA(ハイコア)」は、 SAP Cloud ERP(Public Cloud型)の導入を効率化するためにコベルコシステムのノウハウを集約した製造業向けアセットです。【現在鋭意製作中】

概要

SAP Cloud ERP 製造業向け導入支援アセットHI-KOA

HI-KOA(ハイコア)」は、 SAP Cloud ERP(Public Cloud型)の導入を効率化するために、コベルコシステムのノウハウを集約した製造業向けアセットです。
産業機械、自動車部品、工事・エンジニアリングといった特定の業界·業種向けのシリーズも準備しています。
短期・低リスクのシステム導入を実現し、データ利活用やAI活用に向けた基盤構築を支援します。

業種別ベストプラクティスと製造業向け特化機能を備え、定期更新やAI拡張、周辺システム連携に対応する柔軟なソリューションこれまでコベルコシステムが独自に開発してきたERPテンプレート「HI-KORT」のノウハウを、新しいソリューションである「HI-KOA」(SAP Cloud ERP向け導入支援アセット)にも詰め込みました。

HI-KORTとHI-KOAの比較図

SAP Cloud ERP(Public Cloud型)とは

SAPには、クラウドERPソリューションとして、以下の2つの選択肢があります。

項目 SAP Cloud ERP Private
(Private Cloud型)
SAP Cloud ERP
(Public Cloud型)
提供形態 PaaS/IaaS(シングルテナント) SaaS(マルチテナント)
導入アプローチ SAP/パートナーの導入方法論に基づく Fit to Standard
拡張性 Classic ABAP開発
+クラウド拡張フレームワーク
クラウド拡張フレームワーク
リリースアップグレード 顧客リクエストにより適用 契約に含まれる&必須
メジャーリリース 2年に1回 年2回
最低アップグレード頻度 5年or7年(メインストリーム保守内) 年2回(SAP社が自動で最新化)
UI SAP GUI + Fiori Fioriのみ
データセンタ 基本顧客が選択する Hyperscaler D/C(閉域網接続) 基本 SAP D/C(公衆網接続)
将来性 新機能追加の予定あり 優先的に新機能を追加
コベルコシステムの
導入支援アセット
HI-KORT HI-KOA

導入アセットを活用する理由

HI-KOAには、コベルコシステムがSAP Cloud ERPの導入において必要と考える、事前設定や各種ドキュメント、業界特有の追加機能を詰め込んでいます。これらを活用することにより、導入プロジェクトの早期立ち上げと品質の安定化を図り、製造業へのERP導入を効率化します。

特長

製造業のノウハウが詰まったHI-KOAの構成

HI-KOAには、事前定義された業務プロセス、周辺システムとの連携機能、業界特有の追加機能、豊富なドキュメント類など、導入を効率化するための各種ツールが含まれています。
HI-KOAに含まれている各種ツールのイメージ

①SAP社提唱の導入方法論を独自ノウハウで強化
SAP Cloud ERPの導入は、SAP社が提唱する「SAP Activate」という導入方法論に従って進めていくことになります。その際、導入機能範囲を定めるには、数百に及ぶ「スコープアイテム」と呼ばれるビジネスプロセス群から、自社に必要なものを適切に選択しなくてはなりません。SAP社が提供する業種別ベストプラクティスと、さらにそれらを補完するコベルコシステムのHI-KOAを用いることで、スムーズなプロジェクト立ち上げが可能となります。
HI-KOAオリジナルのドキュメントの例として、「想定スコープアイテム一覧」や「全体フロー図」などがあり、スコープアイテム設定における検討を効率化します。

②周辺システムとの連携機能
PLMや、MES、スケジューラー等の製造業でよく活用される業務システムとの連携機能を提供します。

③作業支援ツール
SAP Cloud ERPは定期的なアップグレードにより機能強化の恩恵を得ることができますが、都度テストが必要となります。HI-KOAでは自動でテストを実行するツールを提供しており、アップグレード時のテストにおける手間やコストを削減可能です。また、データ入力補助機能やEXCEL形式での一括アップロード機能など、日常の作業を支援する機能を提供します。

④業界特有の追加機能
HI-KOAは産業機械、自動車部品、工事・エンジニアリングといったシリーズ展開を予定しており、各業種特有の要件にも対応できるよう制作しています。さらに、別製品ではありますが、製造業において広く利用されているKPI(原価、収益、生産、財務)のレポート機能を備えたオプション機能を組み合わせることで、経営情報の可視化を支援します。(HI-KORT Analytics )

HI-KOAのメリット

導入プロジェクトにおけるHI-KOA活用のメリット

早期のプロジェクト立ち上げ
HI-KOAを活用することにより、システム環境構築直後から実際に動く画面を確認しながらプロジェクトを進めていただくことが可能となります。

業務の標準化を推進
HI-KOAには、数多くの導入プロジェクトで得られた知見やノウハウに基づく業務フローが備わっています。
HI-KOAの標準業務フローを基にお客様の業務設計を実施することで、業務の標準化に寄与します。

リスクの最小化
実績に裏打ちされた業務フローを用いることで、「誤った業務設計になる」「導入後にシステムが正しく機能しない」といったリスクを最小限に抑えることができます。事前に用意された機能を使用することで、追加開発のボリュームを低減し、不具合発生率を抑制することが可能です。

プロジェクト期間の短縮/コスト削減
導入の際に必要な設定や機能開発を一から行おうとすると、膨大な時間がかかります。HI-KOAには、その業種に必要と想定される設定や機能があらかじめ用意されているため、作業時間とコストを削減することができます。