メンバー 40

プロジェクト全体では
80人

予算 5.3億円
期間 19ヵ月

MISSION使命

手探りで進めた大規模プロジェクト

ERP(基幹システム)は、企業の「生産」や「物流」「販売」「会計」などの業務を統合し、データの一元化を図るシステムです。私が入社6年目に担当したのは、機械工具卸売業の基幹システムバージョンアップ+新規要件15件追加という、それぞれだけでも1つのプロジェクトとして成立するほどの大規模プロジェクトでした。
システムのバージョンアップは、Windowsアップデートのようにクリックすれば終了というものではなく、お客様のシステムに合わせて一つ一つ機能を確認‧改修する必要があります。かつ、今回担当したバージョンアップは、当時まだ日本では実施例の少ない新しいものだったため、200ページ近くある英語の説明書を片手に、手探り状態で進めていきました。

PROBLEM問題

重要機能の開発要員が突然の交代

システム要件がなかなか決定しなかったため、プログラミングを行う開発フェーズは遅れつつありました。その上、いくつもの機能を詰め込んだ重要機能を開発するメンバーが、都合によりプロジェクトを外れることになったのです。1000行で1つのプログラムが書けるとすると、その重要機能は約30倍の3~4万行のロジックがあり、その中から改修箇所を正しく特定して改修するのは膨大な時間を要する作業で、大きな痛手となりました。
そこで、テストフェーズ開始までに改修が必須のものとそうでないものに切り分け、改修が必須の開発に注力しました。また、プログラミングが最も得意なメンバーを重要機能の開発にまわし、プログラミング以外の作業を周りのメンバーが分担することで、期日内の開発完了を目指しました。

SOLUTION解決

メンバー一人ひとりが持てる力を出し切る

バージョンアップは、実際にやってみるとシステムが思うように動かず、まさに試行錯誤の日々でした。ですが、コベルコシステムにおける過去のERPシステムバージョンアップ案件でも実施例のないプロジェクトを経験し、無事期日までに完遂できたことは、コンサルタントを目指す私にとって大きな自信になりました。
現在、このバージョンアップに関する知識、ノウハウを20シート以上に及ぶエクセルにまとめて社内に展開しています。また、同じバージョンアップを手掛けるメンバーの相談に乗ることもあります。プロジェクトを個人の力だけで動かすには限界があります。このプロジェクトにおいてもチームが一体となり、メンバー一人ひとりが自分の持てる力を出し切ることで、苦難を乗り越えることができました。

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