ITモダナイゼーション

ITモダナイゼーション

ITモダナイゼーションは、長期間稼動しているレガシーシステムを刷新することで、ビジネスの柔軟性と俊敏性を高めるソリューションです。

概要

ビジネスの変化に対応できないレガシーシステム

かつては企業競争力の源泉となったレガシーシステム
利用拡大に伴い複雑化し、プログラムがブラックボックス化
技術者の激減により、ビジネス環境の変化に合わせた対応が困難に

かつてメインフレームに構築された企業独自の基幹システムは、他社との差別化要因をつくり企業競争力の源泉となっていました。しかし、長期間にわたる利用で肥大化・複雑化が進み、ITテクノロジーの進化から取り残されて、保守上の課題を抱えたレガシーシステムと呼ばれるようになりました。

長期間にわたり利用されてきたレガシーシステムには、利用範囲の拡大に伴い、周辺システムとの連携や、機能の追加・修正のために、数えきれないほどの手直しが加えられています。その結果、システムの仕様書とプログラムが一致しないケースや、ひどい場合には仕様書そのものが存在しないという、システムのブラックボックス化が発生しています。

レガシーシステムが抱える課題を、より一層困難にさせたのが「2007年問題:団塊世代の大量退職」に代表される、レガシーシステムに詳しい技術者の激減です。レガシーシステムは、単に古いだけではなく、誰にもわからない「下手に手を出せない」システムになってきています。

レガシーシステムが抱える典型的な課題:ITリスクの排除とCSの向上

レガシーシステムを保有するあるお客様は、大きく2つの課題に悩んでいました。

1. ITリスクの排除
データベース技術の陳腐化
  • ネットワーク型DB技術が陳腐化し、技術者が2名のみ。
  • DBのサポート終了によって業務が止まるリスクがありました。
プログラム開発技術者の減少
  • 団塊世代の大量退職(2007年問題)により従来の技術者が激減。
  • システム保守を行う技術者の確保が困難な状況でした。
システム保守性の悪化
  • プログラム数が多く、機能が疎結合ではないレガシープラットフォーム。
  • 変更に伴う影響範囲が大きく、時間とコストもかかり、保守を行いにくい状況でした。
2. CS(顧客満足度)の向上
情報伝達スピードの向上
  • システム上の制約による情報停滞(日次夜間バッチで更新)が発生していました。
ビジネス要求への迅速な対応
  • ITリスクによって、ビジネス変化や得意先要求への迅速な対応が困難な状況にありました。
「企業活動はITによって支えられている」と言っても過言でない今日、レガシーシステムが抱える課題を解決することが、企業経営の観点から急務となっています。

ITモダナイゼーションのポイント

これらの課題を解決するために必要となるのは、レガシーシステム刷新によるITモダナイゼーション(システム近代化)です。競争力の源泉である資産をこれからのビジネスに活かすために、プロジェクト遂行にあたっては、以下のポイントを実現することが不可欠となります。

データ保証
アウトプットの同一性確保
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レガシーマイグレーションでは、現行システムとのアウトプットの同一性確保が不可欠となります。プラットフォームや開発言語、さらに処理単位の変化が発生しても、システムとしての目的であるアウトプットが同一であることを保証し、またその実施にあたっての負荷をできるだけ低減することが求められます。

性能保証
システムの処理能力向上
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処理性能については、当然、現行のレガシーシステムを上回ることが求められます。現行機能を継承しながら、DBアクセスのアーキテクチャーを見直したり、処理の組み替えを行ったりすることで、処理性能の向上を図ります。

保守性向上
業務要件の変更への対応の迅速性確保
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マイグレーションの大きな目的の1つが、保守性の向上です。将来的に発生する業務要件の変更や拡大に柔軟かつ迅速に対応できる保守性を実現する必要があります。このような前提で、変更発生から影響範囲の特定、仕様の書き換え、プログラム変更、テスト、リリースまでを一貫して支援することが求められます。

これらを実現する新たなシステム確立に向けた、レガシーマイグレーションプロジェクト支援ソリューションはあるのでしょうか?

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コベルコシステムが提供する「ITモダナイゼーション」サービス

「データ保証」「性能保証」「保守性向上」を実現する
レガシーマイグレーションプロジェクト支援ソリューション

ITモダナイゼーションのサービス内容に関する詳しい説明資料はお問い合わせください。

機能・特長

戦略的なレガシーマイグレーションプロジェクト支援ソリューション

「ITモダナイゼーション」とは、レガシーシステムの戦略的な再構築サービスです。 メインフレームやオープン環境などのレガシー資産をビジネス環境や社会環境の変化、技術進歩などに対応できるアプリケーションやインフラ基盤へ移行し、ITの柔軟性と俊敏性を高めます。
ITモダナイゼーションでは、レガシーマイグレーションの施策における3つの必須要件に対応するサービスとツールを提供しています。

3つの必須要件とITモダナイゼーションの提供サービス/ツール

必須要件 提供サービス/ツール
データ保証 独自の導入方法論
新旧比較ツール
性能保証 データアクセス フレームワーク
アプリケーションの最適化
保守性向上 リソース・トラッキング・ツール
テスト フレームワーク

独自の導入方法論
高品質で短期間のマイグレーションを実現

豊富な過去プロジェクト経験・ノウハウを基に確立された導入方法論(開発プロセス)。システム構築に向け必要となる全てのタスク、成果物、WBS(Work Breakdown Structure)等を定義し、フレームワークの活用により標準化を促進します。さらに、導入を支援する各種ドキュメントを整備することにより、高品質なシステムの導入を短期間で実現できます。

新旧比較ツール
新旧のシステムからのアウトプットを比較

新システムと旧システムのアウトプットを比較するツール機能(Oracle版)。これにより、性能保証や保守性向上を実現しつつ、現行システムの提供機能を確実に保証します。

データアクセス フレームワーク
データアクセスの処理能力を向上

多くのプロジェクトで発生するDBの性能問題に対応するためのフレームワーク。データベースに関わる物理データモデルを担当するDBAと、論理データモデルに関わるアプリケーション担当者という2つの立場を明確に分け、役割分担を行うことで、それぞれが専門領域に集中できるようにします。また、DAOの自動生成機能や成果物管理情報を提供することで、開発・運用における生産性を向上させます。これらにより、“根本的なチューニングができない”という問題や、“影響調査に工数・期間がかかる”といった問題を解決し、データアクセスにおける性能向上を図ることができます。

アプリケーションの最適化
業務アプリケーションのパフォーマンスを改善

低コストで既存システムの解析・チューニング・改修を行い、業務アプリケーションを最適化することで、処理時間削減等の性能課題の解決に貢献するサービス。現状調査、改善提案、サポートの3つのステップから構成され、短期間、低コストでシステムのパフォーマンスを改善します。

  • 現状調査
    システム内でボトルネックとなっている箇所を特定
  • 改善提案
    ①DBパラメータのチェック、②SQL修正、③プログラムロジックの組替えなど、コストを抑えた改善提案を提示
  • サポート
    改修後の計測フォロー、今後の改善計画を提案
リソース・トラッキング・ツール
システムリソースの保守性の向上

コンポーネントおよびモジュールの関連性の見える化を実施。これらのリソースに関わる保守性を向上し、将来的な機能追加や改変にあたっても生産性、柔軟性を高めます。
既存システムの改修やトラブル時における影響度調査において、直接的な影響範囲のみならず、間接的に影響を与える可能性のある領域をあらかじめ把握し、影響調査の効率化を目指します。

テスト フレームワーク
テスト段階の生産性と精度の向上

テスト工数削減と確実な作業実施を支援するフレームワーク。Java開発での単体・回帰テストを自動化するツールを提供し、以下を実現することで、テストにおける生産性と精度を向上させます。

  • Excel入力によるテストの自動実行(テストケース、入力値、事前データ)
  • 期待値とテスト結果の比較
  • 期待値と実行結果の自動保存/再利用
  • テスト結果のExcel、HTMLレポート出力
  • 手動テストの入力値、テスト結果を記録
その他

ITモダナイゼーションでは、以下のようなメソッド、基盤、システムなども提供しています。

マイグレーションツール メインフレーム、オフコン、オープン(VB6、PowerBulderなど)の既存アプリケーション資産を、ツールを活用してJavaへ自動コンバージョンします。従来の手作り開発に比べ、より低コストで新システムへの移行ができます。
Nexaweb
(ネクサウェブ)
豊かな表現力と多様な操作性のWeb画面と共に、インテリジェントな通信管理(リアルタイム・プッシュ配信)/非同期)を実現するWeb開発・運用基盤です。JavaとXMLといった標準的な技術を採用しており、幅広いインフラ基盤に対応します。
KoFraj
(JAVAフレームワーク)
オープンソースに弊社ノウハウを加え、メーカに依存しない最適なフレームワークをご提供します。システム開発において大幅に開発生産性を向上させることができます。また開発の標準化・共通化を図ることで、システムの保守性・健全性を高めることができます。

適用例: ITモダナイゼーションの導入効果

ITモダナイゼーションを適用し、大きな導入効果をあげた事例をご紹介します。

レガシーシステムの課題: JAVAフレームワークのパフォーマンスに大きな不満
ITモダナイゼーションの導入効果: 20時間かかった処理をわずか数分に短縮

導入前の課題

本顧客企業では、レガシーシステムのマイグレーションにあたって、オープンソースが持つ運用保守における柔軟性への期待もあり、Javaフレームワーク「Hibernate」を採用。しかし、パフォーマンスを悪さが顕著であり、想定したデータ処理が20数時間かかるという状況でした。

ITモダナイゼーション採用の経緯

このような状況を回避するための施策検討を開始した同社では、別件でコンタクトのあったコベルコシステムに本件を打診。ITモダナイゼーションの説明と共に、アプリケーションの最適化に際するこれまでの他社事例や具体的な手順を示した後、これらの有効性を理解の上、ソリューションの採用を決定しました。

導入効果
保守性とパフォーマンスの両立。役割分担による開発生産性の向上。

コベルコシステムでは、パフォーマンス改善の施策として、DBパラメータチェック、SQL修正、プログラムロジックの組み換え等を行い、最終的にPL/SQLを上回るパフォーマンスを実現。これにより、システムの保守性・柔軟性を確保しながら、20数時間かかっていた処理をわずか数分にまで短縮するという導入効果が発揮されました。

さらに、これらのノウハウをデータアクセス フレームワークとして実装し、データベースに関わる物理データモデルを担当するDBAと、論理データモデルに関わるアプリケーション担当者という2つの立場を明確に分け、役割分担を行うことで、開発生産性を大幅に向上できる仕組みを構築しました

導入企業のシステム担当者は「保守運用における柔軟性に期待し、オープンソースの採用を決定しましたが、従来のシステムで発揮していたパフォーマンスを実現できないことが大きな問題となっていました。
コベルコシステムのITモダナイゼーションサービスは、このようなパフォーマンス問題を解決すると共に、マイグレーションプロジェクトにおける開発生産性を大幅に向上しました。
コベルコシステムが持つJava関連ノウハウや豊富な開発経験が盛り込まれたサービスにより、以前のシステムと同じ機能をより高いパフォーマンスで実現し、さらに保守性も大幅に向上することができました」と話し、ITモダナイゼーションへの高い評価を明らかにしました。

導入事例

株式会社村田製作所様

株式会社村田製作所様

レガシーシステムを刷新し、基幹システムの『ITリスク』と『情報伝達のスピード』の課題を解決

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