MES×IoT実績収集・分析ソリューション: HI-KORT MES

MESとは

ものづくりの現場において、多様化・高度化する市場のニーズへ柔軟に対応するためには、迅速で正確な意思決定が求められます。これを実現するためには、デジタル技術の活用は必要不可欠です。
「MES（Manufacturing Execution System）」は、モノづくりの心臓部と言える製造現場のデータ利活用を支援するシステムです。製造実行プロセスにおける実績データを正確かつタイムリーに収集することで、現場の情報を可視化し、現場の改善・生産性向上を目指すことができます。

MES×IoTで事実の把握から原因分析まで

MESは現場で発生した「事実」を把握するのに最適なシステムです。
加えて、より高度な意思決定を行うためには、その「事実」が発生した「原因」を把握することが必要です。

コベルコシステムでは、MES：実績データとIoT：設備データを組み合わせることで、「原因」まで追究できるシステム導入をご提案しています。本システムは、スマートファクトリー実現のシステム基盤としてご利用いただけます。

日本の製造業におけるDXを考えたHI-KORT MES

日本の製造現場においては、Excelや手組みシステムなど、個別最適化されたシステムが複数存在し、各システムのデータが分断されている現状が多く見られます。こうした状態ではデータの断絶が起き、トレーサビリティの担保や全体のデータ利活用につなげることが難しくなります。

HI-KORT MESでは、現場の着完/プロセス（製造）条件/エネルギー/検査データを収集し、製造現場における5M情報を管理、および膨大な時系列データを蓄積・分析するシステム基盤を提供します。
また、コベルコシステムが顧客伴走型でスマートファクトリー化を支援するサービスを提供しています。

HI-KORT MESの特徴

HI-KORT MESでは、ヒト・モノ・キカイをしっかりと連携し、データを収集・蓄積のうえ、高度なデータ分析・最適化による業務改善・業務改革まで目指すことができます。また、「製造現場の改善にとりかかりたいが、何から手をつけてよいかわからない。」「まずは小さく始めてみたい。」といったお客様にも、システム導入を始めていただきやすいソリューションです。

HI-KORT MESの管理対象

一般的なMESに求められる実行層の領域に加えて、制御層（Factory Automation）との連携領域をIoTでカバーし、設備の監視、保全、エネルギー管理まで実現します。

また、実績データ/時系列データの分析を行うことで、設備停止・故障の予知、予防保全、品質不良の予知予防などにつなげることも可能です。

HI-KORT MESで得られる効果

従来のMES・IoTそれぞれの枠を超えた効果を提供します。

製造原価（製造間接費）の実績管理

• 作業時間やモノのインプット/アウトプットの記録、リソース使用量（燃料・電力・工業用水など）を測定し、コストダウン課題発見に寄与。
• エネルギー使用量を把握し、CO2削減の課題を明確化。

製造進捗のリアルタイム管理

• 詳細な作業時間を記録、リアルタイムに製造/工程の進捗を可視化。
• サイクルタイムとタクトタイムの乖離を分析、ボトルネック工程を特定し、生産効率を改善。

工場内物流の可視化と適正化

• ジャストインタイムの供給で手待ち/滞留/中間在庫を削減。
• 動的リスケジュールで納期・段替え負荷を考慮した計画最適化に寄与。

製品品質の安定化

• 5Mリソースの記録とトレーサビリティの担保。
• BOP（製造条件）レベルの分析で品質改善を推進。
• 不良品原因の相関分析で未然防止策を策定。

設備異常の早期検出

• 設備の状態監視を行い、異常検知・通知を実現。
• 膨大な実績データをもとにパターン分析を行い、早期に異常検出。設備定時時間を削減。

データドリブン経営の実現

• 工場にかかわる5Mデータを統合蓄積・分析することで、現場改善・投資判断に活用し、データドリブンな意思決定を促進。

顧客伴走型でスマートファクトリー化を強力に支援

MES/IoTのようなデータの収集・蓄積基盤を導入するだけでは、効果を生み出すことはなかなかできません。業務改革のためにデータを収集・蓄積・活用することで、お客様の課題に効果をもたらします。

コベルコシステムではシステム基盤の導入のみならず、お客様と伴走しながらデータの可視化、分析、最適化までご支援します。
製造現場のデータ統合、利活用はコベルコシステムにお任せください！