コベルコシステムからのメッセージ デジタルトランスフォーメーション(DX)と「2025年の崖」

~SoEとSoR、両利きの経営で崖を越えよう~

コベルコシステム株式会社 元 代表取締役社長 田野 美雄

昨今、デジタルトランスフォーメーション(DX)への注目度が高まっています。そして企業はDXへの投資において、AIやクラウドといった先進技術より、基幹システムの改良・刷新により積極的との市場調査レポートがあります。 ではなぜ企業は基幹システムの近代化を目指すのでしょうか?

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景気低迷が叫ばれて久しいですが、国内のIT予算増加率は意外にも世界平均を上回っています。それも、クラウドやAI、セキュリティなどの先進技術だけでなく、基幹システムの改良・刷新により積極的との市場調査レポートがあります。その背景としては、デジタル時代だからこそレガシーシステムの開発・保守に関する生産性の向上が求められるという点があります。各企業はデジタル変革の潮流に取り残されないため、Systems of Engagement(SoE)と称される顧客関係性を簡便に構築・強化できる技術への取り組みを本格化させています。しかし、デジタル変革を推進すれば当然、基幹システム(Systems of Record:SoR )も変更を余儀なくされますが、SoEの要求スピードにSoRが従来の生産性では追いつけなくなってきているのです。
そこで、自動化ソリューションや高速開発によってこうした課題を解決しようという動きが出てくるわけですが、これらの活用はレガシーシステムの近代化が前提となります。しかしながらその動きはまだ一部にとどまっており、経済産業省はDXが進まない理由として基幹システムの更新が遅れている点を挙げ、これが原因で2025年以降に大きな経済損失(最大12兆円/年)が発生すると警告しています。いわゆる「ITシステム2025年の崖」※1です。

※1: DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~
http://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html

ほかにも、電力・ガスの法的分離への対応やSAP ERPの現行版のサポート終了などが控えていることもあり、今後日本では基幹システム再構築の大きな波が来ると思われます。特に日本の製造業はSoEとSoRの双方に大きな投資をしようとしていますが、ここで重要なのがバランス感覚です。SoRは現行の再構築ですので範囲もわかりやすく、予算さえ確保できれば進めやすいのですが、SoEはデジタル人材の不足もあって予算があってもなかなか前に進まない傾向があります。だからといってSoRばかりに注力し、SoEへの投資や人材育成を怠っていては、ビジネスの衰退を招いてしまいます。
早稲田大学ビジネススクールの入山章栄准教授は、著書※2の中でイノベーションの絶対条件として「両利きの経営」を示していますが、これは高い次元で左右のバランスをとる経営を意味しています。そして今まさに、SoEとSoRは両利きの経営を必要としています。当社はSoEとSoR刷新の両面からお客様の経営を支え、ともに崖を越えていきたいと考えています。

※2:入山章栄『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』日経BP社,2015
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キーマンインタビュー コベルコシステムのDXへの取り組み

~コベルコシステムと⼀緒にデジタル変⾰を進めませんか!~

コベルコシステム株式会社 常務取締役 技術開発本部 本部⻑ 林 ⾼弘

皆さんがよくご存じのように、ここ数年のIT技術の進展には⽬を⾒張るものがあります。それゆえ現代は、製品そのものの良さに加え、IT活⽤の巧拙が企業の競争⼒を左右する世の中となりました。
近ごろは「ウチのDX活⽤はどうなっているのか︖ と経営幹部から尋ねられるが、まだ取り組めていない」「DXに取り組みたいが、どこから始めていいのかわからない」といった声を聞きます。そんなお客様のスタートアップを我々がご⽀援させていただきます。
コベルコシステムは、神⼾製鋼グループを始め、少しずつですが着実に事例を積み上げつつあります。少し前までは⼀部の⼤企業での試⾏レベルでしたが、その後、⽐較的規模の⼩さな企業での活⽤も浸透しつつあると実感しています。 DXを進める中でカギとなるのは、「基幹システムとのシームレスな連携」です。
DXで効果を挙げておられる企業はすべて、基幹システムと接続し、製品の設計、オーダー、物流、会計などの⾯で連携されています。コベルコシステムは製造業を中⼼に、基幹システムの構築でも⼤きな実績を残しており、この両⾯からサポートすることが可能です。さあ、我々と共にDXを進めましょう。

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