• 導入事例
  • 2008年08月20日

OKI、コベルコシステム神戸本社へモバイルセントレックスシステムを納入〜NTTドコモ、KDDIのデュアル端末混在導入とユニファイドコミュニケーションを視野に

沖電気工業株式会社
コベルコシステム株式会社
2008年8月20日

OKIは、このたびコベルコシステム株式会社(代表取締役社長:奥田兼三、本社:神戸市中央区、以下コベルコシステム)にIPテレフォニーサーバ「IP CONVERGENCE?Server SS9100 (以下 「SS9100」)」をベースとした企業内のモバイルセントレックスシステム注1を納入しました。今回のシステムの特徴は、NTTドコモとKDDIの3G/無線LANデュアル端末を事業所内で混在させた上で、ユニファイドコミュニケーション注2を視野に入れた点です。OKIとコベルコシステムは、今回の導入をもとに、ノウハウの蓄積とソリューション開発を行い、両社協業によるIPコミュニケーションの拡販をさらに推進していきます。

コベルコシステムは、親会社である株式会社神戸製鋼所(以下 神戸製鋼)への大規模な企業内IPセントレックス導入を手がけ、その対応がまもなく完了するため、今回、コベルコシステム本社に企業内モバイルセントレックスの導入を行いました。

今回の導入によって、老朽化した社内システムの刷新と通信コスト削減、モバイル端末導入による電話取次ぎ業務の削減、ユニファイドコミュニケーション導入など、フレキシブルな組織運営とワークスタイル変革による業務効率改善を可能にします。

OKIのIPテレフォニーサーバ「SS9100」を採用したのは、コベルコシステムによる神戸製鋼所への大規模なIPセントレックス導入の水平展開ができること、無線LANを使ったモバイルセントレックスの豊富な実績があることや各キャリアのモバイル端末が混在して使えること、更に将来性の高いユニファイドコミュニケーションの実現が可能なことが評価されたためです。

本システムでは、既存の「SS9100」をデータセンタで共用し、障害時のために本社ビルにサバイバルサーバとIP遠隔ユニットを新設しました。電話端末としては、NTTドコモのFOMA?/無線LANデュアル端末「N902iL」320台とKDDIの無線LAN対応au携帯電話「E02SA」120台が本社ビルを中心に混在して配備されています。これらのモバイル端末は、社内では内線の無線IP電話機として利用するとともに、各拠点でも同様に内線電話として利用することができます。さらに、これらの端末は外出先で携帯電話機として利用することが可能なモバイルセントレックスシステムとなっています。

無線LANについては本社、各拠点含めてOKIのVoIP対応無線LANアクセスポイント「MWINS? BR2101」が23台設置されており、安価に音声の通話品質を確保できるばかりでなく、必要なセキュリティー確保、今回のようなマルチキャリア端末の混在収容を可能としています。また、固定電話機としてはIP多機能電話機が320台配備され、社内活用のみの従業員に利用されています。

各拠点間は、グループ内の情報基盤である「コベルコネット」によって接続され、VoIPゲートウェイ(IVGシリーズ)を設置することにより、フルIPで統合された拠点と一部PBXを活用した拠点のIPへのマイグレーションを実現しています。さらに、外線はひかり電話回線に変更し、通信コスト削減を実現しています。

また、ユニファイドコミュニケーションの取り組みとして、プレゼンス機能や、TV会議、アプリケーションからのクリック発信など多彩なコミュニケーション機能をPC上で実現できる「Com@W?ソフトフォン」のITシステム部門への導入や、「Com@WILLソフトフォン」、IP多機能電話機、3G/無線LANデュアル端末などの内線をワンタッチで呼び出せるPC上の無人受付端末「Com@WILLレセプション」の導入などアプリケーションを活用したコミュニケーション手法を採用しています。さらには組織変更にも柔軟に対応できる無線IP多機能電話機を試行導入するなど、効率化への積極的な対応も進めています。

今後OKIとコベルコシステムは、神戸製鋼所、コベルコシステム本社導入のノウハウを元に、無線LANの有効利用によるワークスタイルの変革とユニファイドコミュニケーションの導入によるITシステムとの連携により、競争優位性の確立、生産性向上を求める企業ユーザにIPテレフォニーシステムの提供を続けてまいります。

【用語解説】
注1 モバイルセントレックス

IP電話の導入形態のひとつで、企業内のIPセントレックスで主に携帯電話型のモバイルIP端末を用いる。端末が携帯型なので、その機動性を活かして、事業所や座席レイ

アウトにとらわれないワークスタイルを実現できる。

注2 ユニファイドコミュニケーション

様々なコミュニケーション手段を、IPネットワークに統合すること。例えば、音声、映像、会議などの機能をもつソフトフォンによりメールや業務アプリケーションと連携したコミュニケーションの迅速化をはかる。ユニファイドコミュニケーションの実現は、個人、組織の生産性向上と競争優位確立に大きく寄与し、これはグローバルな潮流になっている。


■システムの主な特徴
1.

「SS9100 」と3G/無線LANデュアル端末による企業内のモバイルセントレックスの構築
IPテレフォニーサーバ「SS9100」を中心に、「N902iL」や「E02SA」、無線IP多機能電話機を配備したモバイルセントレックス構成を実現しています。また「SS9100」では、保留転送といった従来型PBXが提供していたほぼすべての機能を継承しているため、IP環境であっても電話としての使い勝手を損なわず、必要な拠点から無理なくIP化へのマイグレーションが可能です。

2.

「MWINS BR2101」による高品質な音声通話とキャリア端末の混在利用
日本初のVoIP対応分散型の無線LANアクセスポイント「MWINS BR2101」の採用により、無線LAN環境での音声通話を可能としています。高価な無線LANコントローラを必要としないため、システムの導入コストを抑えています。また、無線LAN方式IEEE 802.11aまたは11b/gの利用が可能であるとともに、各キャリア端末の混在利用も実現しています。

3.

ひかり電話の利用
外線電話としてほとんどの拠点にNTTのひかり電話を導入し、大幅なコスト削減を実現しています。

■システム構成図
0820_1.gif
沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称をOKIとします。
CONVERGENCE、MWINS、Com@WILLは沖電気工業株式会社の登録商標です。
FOMAは株式会社ドコモの登録商標です。
その他、記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。

以上

2008年の導入事例のニュース一覧

ITの可能性が満載のメルマガを、お客様への想いと共にお届けします!

Kobelco Systems Letter を購読