日本の伝統芸能~チームで感動を創る~
「東西~と~ざぁ~い」の口上で始まる文楽。近年この伝統芸能に関心が高まりファンが増えているそうです。
私も先月、大阪日本橋にある国立文楽劇場で日本を代表する伝統芸能・文楽「夏の特別公演、人形浄瑠璃文楽」を観る機会を得ました。
文楽は、世界で認められた芸術性ある人形劇で、300年以上の歴史を持ちます。「人形浄瑠璃・文楽」は、平成15年11月にユネスコによって「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」にリストアップされ、人類共通の財産として後世に伝えるべく世界無形遺産として登録されています。ご存知の通り文楽は、浄瑠璃の語り手である大夫、三味線、人形の三つの要素からなる総合芸術で、世界で最も精密でレベルの高い人形劇と言われ、その芸術性において世界から認められた人形芝居です。
大夫は語りに全てを注ぎ、三味線は音楽全体を引き受ける、人形遣い(つかい)は三人で大きな人形1体を動かします。徹底的に分担された役割をそれぞれが極め、チームとして一体となった形でお客さまに示すことで成立する芸術と言えます。
今回の公演では、文楽界を代表する、大夫の人間国宝:竹本住大夫師と三味線の人間国宝:鶴澤寛治師が出演されていました。迫力のある、また切々とした語り口と三味線で、物語に引き込まれてしまいました。浄瑠璃の語りの内容は劇場の前のテロップに出てくるので分かりやすくなっています。豊かな喜怒哀楽が語られ、人間の本質が深く追求された、情感あふれかつ迫力のある舞台でした。
みなさんも、機会があればぜひ実際の公演の雰囲気をご体験ください。
文楽に魅力を感じていろんなサイトを見ているうち、毎日新聞の「毎日21世紀フォーラム」で行われた竹本住大夫さんの講演に、下記のような言葉を見つけました。以下に抜粋します。
文楽は、語り手である大夫、三味線、人形の三つの要素から成る総合芸術。「大夫の語りが人形に命を吹き込み、泣き・笑いという人間の情を伝える」のが文楽のだいご味。
私も好きでこの道に入って60年。いまだに百点満点は取られしまへん。一番年上やから、先輩にけいこをつけてもらうわけにいかず、先輩の(芸)を頭に浮かべて、基本に忠実に素直にやるだけ。それしか手がない。忠実に素直にやっていればそこに何かが生まれ、その何かがお客様に伝わって、お客様が泣いたり笑ったりしてくれまんねん。文楽は、大夫が登場人物から状況まで物語のすべてを独りで語り分ける。三味線は単なる伴奏やなくて人物の感情を表現し、人形遣いは人形に魂を吹き込む--その三者の総合芸術でんな。
私らの使命は人間の情を伝えることです。技術も大切ですけど、最後は人間性やと思うんです。
(21世紀フォーラム 第48回例会「大阪が生み育てた文楽の心を語る」)
お客様にご満足いただくために、私たちもプロフェッショナル人材の育成に努力しています。
プロフェッショナル人材とは、最終的にお客様に責任を持てる人、そのために最大限の努力をし、自律の精神を持って勉強を続ける人材の育成と考えています。お客様の求められているものが多様化しており、当社も一部門のソリューションでは期待に応えられない時代です。お客様に信頼される真のパートナーになるには、当社の総合力を結集しお客様のご期待に応えるべく、お客様の視点で活動をしていきます。お客様の視点でチームとして一体となり、文楽のような感動のレベルを目指して活動していきます。
2008年9月








