インド・ベトナム訪問記
3月15日より一週間にわたり、インドとベトナムのお客様、ソフトウェア会社を訪問して来ました。
関空より9時間、クアラルンプール経由で最初のインドの訪問先チェンナイ空港に到着、チェンナイは古くから開けた南インドの玄関口で人口640万人、インド4大都市のひとつです。
とはいえ、ここは私達とは異次元の世界が広がっています。
道には牛がねそべり、人々がどこからともなく沸くように出て来て、ガタガタの道路にはリクシヤーと呼ばれる小型オート3輪のかぶと虫のような乗り物が走り回り、バスとスズキの自動車があふれかえり、信号もないためクラクションの音で騒々しく、そこらじゅうが大渋滞。38℃の猛暑の中の人と車と牛のるつぼの世界が一方にあり、片一方にはそびえ立つ真新しい空調完備のビルの中の広々としたフロアーで、日本より進んだIT技術の活用による、主として米国大手企業のITアウトソーシング業務が整然と遂行されています。このような二つの全く異なる世界の混在とその落差の大きさに先ず圧倒され、度肝を抜かれました。 人口の81%がヒンズー教徒で、わずか0.8%が仏教徒、今もカースト制が生き残り、100以上の言語が混在する多言語多民族国家のインド、毎年7~8%の経済成長を遂げ、世界のIT大国、21世紀半ばには日本を抜き世界第3位の経済大国になると云われているこの不思議の国インド。底知れない深さと広大さ、そして魅力を持った国と感じました。 チェンナイから空路1時間、今や世界のIT産業の中心になりつつある800メートルの高地にあるバンガロールに到着。 |
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3万人規模のタタコンサルやいくつかのソフト会社を訪問。既にソフト会社成熟度レベル(CMM)で最高位のレベル5を取得しており、SI事業やBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を大規模に進めているのには圧倒されます。まともに勝負すると日本のSI業界は負けてしまうのではと恐怖さえ感じました。 あるインド財閥の御曹司でいくつかのソフト会社のオーナーでもある大金持ちのビマールさんと2日間お付き合いしました。資本と経営を分離し、インドを中心にアジアの国々の種々な会社に投資、買収し、またたく間に数倍の規模に持っていく並々ならぬ手腕の48才の若手実業家である一方、至って質素でストイックな酒も飲まないベジタリアンです。シンガポールに拠を構え猛烈なスピードで東南アジアを股にかけて走り廻るこの日本びいきのインド人ビマールさんに、インドの経済発展の原動力を見る思いがしました。 そして不思議な経験をしたインド・バンガロールを後にしてシンガポール経由の夜行便で8時間かけて次の訪問先ベトナムのホーチミン空港に到着しました。こちらも36℃前後の暑さではあるが、湿気もなく大変過ごし易く、インドとは別世界に舞い降りた新鮮な気分にとらわれました。 インドに比べ道路等のインフラは整備されており、成人1人1台保有していると云われる中型のオートバイが所狭しと列をなし走り廻っていますが、サイゴン川に面したホテルから見る景観はここがベトナム戦争の跡地とは思えない程美しい落ち着いた佇まいを見せています。治安も良く、ベトナム料理も美味で舌に合い、国民のほとんどが儒教と仏教の信者という事で、それだけになじみやすく勿論物価も安く、その上毎年8%近い経済成長も遂げている大変良い国であると感じ、すっかりベトナム贔屓になりました。 |
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お伺いしたお客様の工場も非常に清潔で整然としており、優れた品質の製品が出荷されています。 |
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当社のITのグローバル展開での提携先として中国、インド、ベトナムを比較してみました。
| 項目 | 中国 | インド | ベトナム | 日本 |
|---|---|---|---|---|
| 人口 | 13億人 | 10億人 | 8,300万人 | 1.3億人 |
| GDP | 19,300億$('04年) 成長率10%('04年) |
7,000億$('04年) 成長率6.9%('04年) |
2,000億$ 成長率7.5%('05年) |
45,900億$ 成長率1.7%('04年) |
| IT産業売上 | 595億$('05年) | 360億$('05年) | 20億$('05年) | 1,190億$('04年) |
| CMMレベル5 | 3社 | 76社 | 1社 | 5社 (CMMI) |
| ITサービス実績 (含むBPO) |
M | H | L | - |
| 品質 | M | H | L | |
| コスト | M | M | L | |
| 日本語レベル | H | L | L | |
| 日本語の検定受験者 | 83千人 | 3.8千人 | 2.7千人 | |
| カントリーリスク (含むセキュリティ) |
H | M | L |
注)H:High,M:Medium,L:Low
それぞれの国の実情、特質を踏まえ中期的視点での、最も効果的な活用戦略を立て、徐々に着実に実施していきたいと思います。
今回のインド・ベトナム訪問を通じ、あたり前ですがそれぞれの国に全く違う次元の時間と空間があり、しかもそれぞれがもつ歴史の中で互いに関係を密にしながら、それぞれに大きな成長を遂げている事が良くわかりました。そしてお客様の夢を実現するという私達のビジョンの達成にむけ、それぞれの国の違う次元の特質を十分に理解し、それぞれの持ち味を生かしながら共に切磋琢磨しこれらの国々の情報システム会社と協業していく時代が到来したと感じました。
2006年4月











