パトライト社JQA関西経営品質賞イノベーション賞受賞講演に思う
~お客様の要望をとことん聞き、届けることこそが企業発展の道~
当社のJQAセルフアセスメント・キックオフミーティングの特別講演に、第一回関西経営品質賞イノベーション賞(※1) を受賞された、パトライト社ハッピーカンパニー推進部長大野様をお招きし、受賞に至った経緯や理由をご講演いただきました。
パトカーの屋根に取りつけてあるサイレンランプ等の回転表示灯で圧倒的な日本一のシェアを持ち、経常利益率20%にもなる超優良企業の発展の秘密は、実は徹底した「お客様の要望を製品・サービスに取り入れる」という基本的な姿勢にこそありました。
「パトカーの屋根部に出し入れ自由なサイレンランプを」というお客様からの新製品要望があった時、技術部は「当社にはその技術力はない」と要望をお断りされました。しかしそれを聞かれた当時の社長が烈火の如く怒り、どんな事をしてもお客様の要望にお応えすると決断され、出張中であるにもかかわらずとって返して、お客様に製品のデリバリーを約束されたという逸話が根底にありました。
その結果、パトカーランプでは国内ほぼ100%のシェアを占めることになり、また現在19,000品目もの製品をベースとして、情報表示機器トップメーカーとしての地位を確立されました。お客様の必要とする物を何でもお届けする仕組みをいち早く作り上げ、お客様第一主義が同社のDNAとなり、さらにセル生産方式等により具現化されました。そして新たにスタートしたJQAを通じて更に花開き、今日のパトライト様があることがつぶさに理解できました。
職場懇談会をベースに社員の自主性を引き出し、自律化を促すハッピーカンパニー・プロジェクトを職場風土改革の基本に据え、顧客のHappy、社員のHappy、株主のHappyを目指すHappy Company活動が展開され、今回のイノベーション賞に至ったとのことです。
当社もお客様主義、収益主義、スキル主義という三つの主義を掲げ、経営革新を行ってきておりますが、それなりの前進はしているものの、昨年の松下電子部品様とのクロス・アセスメントの総合評価C+に象徴されるように、さらなる改善改革が必要な状況にあります。
特に「お客様の信頼関係に最大の価値をおいた取り組み」という課題は、最も基本的で大事なことであり、現在進められている「プロジェクトの見える化」やQAプロセス(※2)に対する徹底した取り組みを通じ、トラブルの撲滅とお客様からの信頼の確立を全員で計っていきたいと思います。
また、単に良いシステムを開発する事にとどまらず、サービスイン後の成功裏な運用と効果の発揮こそがお客様の要望であり、また私達のミッションである事を再考する必要もあります。お客様のすべてのご要望を「聞く、意う、届ける」のサイクルを確実に回し、お客様の期待にスピーディに応える事を徹底していきたいと思います。
トヨタ経営のひとり勝ちの理由は「変わらざるは悪」という企業風土にこそあり、全社員が“改善中毒”といわれる位改善に徹底して取り組んでいる事であると云われています。
コベルコシステムもお客様の声を起点にして、JQA(※3)に基づき継続的に改善、改革を愚直に続けていきたいと思います。
2005年8月
| ※1 | 関西経営品質賞イノベーション賞 |
| 大賞に次ぐ賞。「生産性の新時代を拓くキーワードはイノベーションである」との認識から、 “良い経営”を通じて関西から世界に通用する企業・組織を輩出することをミッションとして2004年に創設された。 | |
| ※2 | QAプロセス |
| QAとは「品質保証(Quality Assurance)」の略。 一定以上の品質を保証するために、社内で遵守を義務付けている品質保証プロセスのこと。 |
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| ※3 | JQA |
| JQAとは「日本経営品質賞(Japan Quality Award)の略。 世界中の優良企業に共通のポイントを審査の基準としたもので、下記の4つを基本理念として企業を評価している。 ・顧客本位 ・独自能力 ・社員重視 ・社会との調和 |








