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効果的な情報活用と効率的なストレージ投資 「ILM (情報ライフサイクル管理)」

| ILMとは | ILMはまったく新しい概念なの? | ILMの仕組み | ILMのこれから

ILMとは

ILMは、Information Lifecycle Management (情報ライフサイクル管理)の略で、効果的な情報活用と効率的なストレージ投資を実現しようというソリューションです。これは情報の重要度や利用目的・参照頻度などの変化に応じて情報を格納するのに見合った性能やコストのストレージへ適宜に移動・再配置します。

企業内には、「更新・参照ともに高頻度の情報」「更新頻度は低いが参照頻度が高い情報」「更新せず参照頻度も低いが法的に保存が義務付けられた情報」など、さまざまな情報が電子データとして存在しています。しかし、すべての情報がその組織にとって同じ価値を持つわけではありませんし、情報の価値も時間とともに変化します。ですので、すべてのデータを従来どおり単一のストレージに蓄積したのでは、ハード費用やバックアップ等の運用管理コストが膨大なものになり兼ねません。そこで、このような企業のデータ管理に対する考え方やソリューションとして登場したのがILMです。

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ILMはまったく新しい概念なの?

従来から、メインフレームの世界には、データの移動・再配置を自動的に行うことができる仕組みがあります。これは、HSM(Hierarchical Storage Management:階層型ストレージ管理)と呼ばれる仕組みで、高速ですが高価なディスク装置であるDASD(Direct Access Storage Device:直接アクセス記憶装置)と、低速ですが大容量の磁気テープ装置とを組み合わせた階層型ストレージを使用して、データの参照頻度等に応じて自動的に移動・再配置を行います。

使用頻度の低いデータや長期間使用されていないデータを、自動的に磁気テープ装置に移動(アーカイブ)し、DASDを有効利用するための仕組みです。移動されたデータにアクセスすると、自動的にDASDに再配置(リコール)され、通常のアクセスが可能になります。つまり、エンドユーザはデータの格納場所を意識することなく、データにアクセスすることができるのです。

HSMの仕組み

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ILMの仕組み

HSMでは、一般的にデータを参照頻度等の時間軸という単一の基準でしか管理しませんが、ILMでは時間軸に情報の価値という基準を加え、データ保護の仕組みも加えて発展させ、電子データとしての情報の生成から、参照、保存、廃棄までを、情報のライフサイクルとして管理・保護する仕組みを提供します。

■ライフサイクルの例

ライフサイクルの例

ILMでは、データの格納場所に関わらず同一のアクセスを提供するため、ストレージの仮想化が必要ですが、その時点での情報の価値に応じて階層化ストレージの各ストレージを使い分けるポリシーを設定し、その使い分け(データの移動・再配置)を自動化することで、ハード費用と運用管理コストを抑えることができます。

■ストレージの使い分けの例
データのライフサイクル 保存先のストレージ
生成直後のデータ 高信頼性・高性能ストレージ
参照中心のデータ 低コスト・大容量ストレージ
長期保存を要するデータ アーカイブ用テープストレージ
保存期限を超過したデータ 廃棄

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ILMのこれから

会計基準の厳密化や個人情報保護法などのコンプライアンス対応のため、データを変更することなく長期保存しなければならないデータが増加してきています。また、このようなコンプライアンス対応に加えて、災害や事故発生時の事業継続性、ビジネスの効率化のための管理や統合などの目標を同時に達成するためのソリューションとしてもILMは注目されるようになりました。

今後、企業データはますます増加するものと思われ、さらにコンプライアンス対応等で長期保存を要求されるデータもますます増加する傾向にありますが、ILMは、膨大な企業データを保存するために増加してきているストレージの投資コストや運用管理コストを抑えるだけでなく、データの参照・再利用の効率化が可能になることによって、企業活動の効率化にも寄与するものと期待されています。

2008年5月

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