ナブテスコ株式会社様

ナブテスコ株式会社様

SAPシステムを含むサーバー約200台のクラウド化を1年で実現。運用アウトソーシングにより社内運用工数を大幅に削減。

導入前の問題

  • システムの運用管理工数の増大
  • オンプレミスでの設備拡張・災害対応の限界
  • IT施策の多様化、展開スピードの懸念
  • セキュリティリスクの増大
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導入後の効果

  • 運用業務のアウトソーシングにより解放された人員をコア業務にシフト
  • 自社ファシリティ管理からの解放と設備拡張限界の解消・災害対応の強化
  • ハイブリッドクラウド環境利用によるIT展開のスピードアップ
  • セキュリティレベルの向上

導入のきっかけ

会社概要と課題認識

モーションコントロール技術で、移動・生活空間に安全・安心・快適を提供

ナブテスコ株式会社(以下:ナブテスコ)は、それぞれ長い歴史を持つ帝人製機株式会社と株式会社ナブコが2003年に持株会社を設立し、生まれた会社です。

それから10年以上を経て、ナブテスコは、制御技術によりモノを動かす「モーションコントロール技術」を中核に、世界トップクラスの機械制御・電子制御技術を駆使し、鉄道、航空、船舶などの輸送分野から、ロボットや自動ドアなどの産業・生活分野にいたるまで、多岐にわたる製品が高い市場占有率を有しており、信頼性の高い製品の提供を通じて、安全・安心・快適な社会の実現に貢献しています。

運用管理の負荷を低減し、システムの柔軟性を高めたい

国内外で多岐にわたり事業を展開する同社の基幹業務にとって、ITシステムは重要な役割を担っており、IT部門の責任は重大です。同社では、基幹システムを自社IT部門で運用・維持管理してきましたが、近年のビジネスにおけるITのカバー範囲の広がりやエンドユーザーのニーズの変化への対応でシステム構成が複雑化し、自社リソースでの対応に限界を感じ始めていました。

企画本部 情報システム部 システムセンター長 枝川 文彦 氏
企画本部 情報システム部
システムセンター長
枝川 文彦 氏

「当社はグローバルに活動の場を広げており、IT部門の社員は企画業務に対応していくことが重要になってきていました。社員の仕事をコア業務に集中できるよう、ノンコア業務の負荷軽減が課題でした。」(枝川文彦氏)

基幹システムが汎用機で稼働していた時代から夜間運用は外注化しており、SAPシステムになってからも、夜間・休日は委託会社でリモート監視をしながら、24時間365日体制で運用管理してきました。ハードウェア・エラーやバックアップ・エラー等が発生すると社員に連絡が届き、重要な障害の場合は現地に駆け付けて対応する必要がありました。

インフラに関しては、これまでオンプレミスで対応してきたためマシンルームは免震・耐震を施し、消火設備・CVCF・発電設備や空調設備、さらにはシステムのIT-BCP環境(災害対策環境)も自社で維持管理してきました。「設備の拡張スペースも少なくなり、今後オンプレミスで対応するには非常にコストがかかることが問題でした。」(毛利浩幸氏)

また、これまでのオンプレミスのシステムは長年運用している間に、維持管理コストも膨らんでいました。システム構成も複雑になり、システムの増強や拡張にも多大な手間と期間を要するようになっていました。

システムの柔軟性・拡張性を高めることで、これらの課題を解決すべく検討を開始しました。

導入の経緯

ソリューションの選定

コベルコシステムのアウトソーシング・サービスを評価

ナブテスコ内のITベンダー選定要件は、SAP社の認定を受けたクラウド環境、グローバル対応の24時間365日のヘルプデスク受付体制、IOPS値を重視したストレージインフラ等に対応できることでした。

「当社の課題を解決するためには、インフラとその運用を全面的にアウトソーシングすべきという結論に至りました。」(枝川文彦氏)と当時を振り返ります。

ITベンダー各社からの運用と基盤の提案を比較した結果、ナブテスコが採用したのは、IIJ GIOクラウドサービスを活用し、クラウド特有の制約と個別環境のバランスを取りながら、クラウド環境一辺倒では実現できない機能実装を可能にしたコベルコシステムのITアウトソーシング・サービスでした。

企画本部 情報システム部 前田 達佳 氏
企画本部 情報システム部
前田 達佳 氏
(2015年8月より、上海納博特
斯克管理有限公司 出向)

コベルコシステムを選定した理由は、セキュリティレベル、運用マネジメントレベル、基盤設備の堅牢性が高く、サポート体制が万全なことでした。それに加えて、SAPの運用実績や当時外注化していたものも含めて運用を全て取り込むことが可能なこと、さらに、一部クラウド化せずに残したオンプレミスのサーバーも同じデータセンター内に収容しながら、クラウド環境とハウジング環境が同一ネットワーク上でシームレスに連携できることも決め手となりました。

「コベルコシステムの運用アウトソーシングの提案内容が一番安心できるものでした。」(前田達佳氏)と語ります。

提案内容だけでなく、コベルコシステムのお客様目線での対応を評価いただいた結果でした。

プロジェクト内容

オンプレミスからクラウド環境への移行

2014年7月からオンプレミスの移行プロジェクトがスタートしました。約500台のサーバーの内、SAPシステムや主要な情報系システムなど約200台のサーバーをクラウド上に集約し、2015年6月に移行プロジェクトを完了しました。
コベルコシステムでは、システム移行を成功させるため、特別なプロジェクト体制を組みました。

ICT本部 クラウドサービスセンター 担当課長 奈須野 裕一郎
コベルコシステム株式会社
ICT本部
クラウドサービスセンター
担当課長 奈須野 裕一郎

「規模の大きさ、短期間でのシステム移行、運用のアウトソース化という3つの困難を同時に抱えた難しいプロジェクトであるため、類似プロジェクトの経験者や、過去にナブテスコ案件に参画経験のあるメンバ-で構成し、まずお客様に安心感を持っていただけることを意識しました。また、お客様の負荷を考慮して、必要とされるプロジェクト管理手法を明示し、提案段階でお客様がプロジェクトをイメージできることを意識しました。アウトソーシング化についても、どういった工程で運用がアウトソースされていくかイメージできるように注意しました。」とプロジェクトリーダーのコベルコシステムの奈須野裕一郎は語ります。

「難易度の高いSAPシステムを含む200台ものサーバーを約1年という短期間でトラブルなく移行できたのは、プロジェクト全体をリードした同社の前田達佳氏、ならびにプライムベンダーであるコベルコシステムとIIJの柔軟かつ的確なサポート対応のおかげです。」(枝川文彦氏)

システム概要図
システム概要図

導入の効果

クラウド化と運用アウトソーシングの効果

運用アウトソーシングへ移行後の効果
企画本部 情報システム部 毛利 浩幸 氏
企画本部 情報システム部
毛利 浩幸 氏

クラウド化と運用アウトソーシングによって、ナブテスコでは社内運用工数の大幅な削減に成功しました。これにより、IT部門では企画や要件定義、システムデザインといったコア業務に注力できるようになりました。

「システム運用品質の面では、運用アウトソーシングを請け負ったコベルコシステムの改善活動の活発化により、障害を未然に防ぐことができるようになってきました。サービスレベルの目標値を設定し、常に改善を図る運用スキームを確立したことによって、障害発生件数の減少に結びついています。」(枝川文彦氏)

「基幹系システムでは、グローバル展開しているSAPシステムを24時間体制で運用できるようになったメリットは大きく、今後は日本と同じレベルのサービスがグローバルで提供できるようになります。」(毛利浩幸氏)

企画本部 情報システム部 渡辺 裕司 氏
企画本部 情報システム部
渡辺 裕司 氏

「情報系システムでは、運用サービスがメニュー化できたことで、利用者に対するサービス提供のスピードが上がり、運用サポートがますます充実しています。」(渡辺裕司氏)

システムリソースの見える化も実現しました。リソースの利用状況やトラフィックの把握が可能になり、リソース追加の投資判断にも活かされています。エンドユーザーのインターネットの不正通信の検知や利用状況を分析し注意を喚起することで、セキュリティリスクの低減にもつながっています。

今後の展望

IT部門として経営に貢献

グローバル経営に寄与

「現在、2020年の目標達成に向けて、ITを活用した効率化を進めています。さらに次の中期計画に向けて、今後はIoT関連に取り組み、生産現場との連携を図ります。システム運用はコベルコシステムに任せて、IT部門としてはビジネスに貢献するITを構築し、グローバル経営に寄与したい。」(枝川文彦氏)と今後の抱負を語っておられます。

お客様の身近な存在に

コベルコシステムは、時にはお客様と一緒に悩み、時にはお客様をリードできるような存在になれるよう努めています。きめ細かな対応で、よりお客様に近い存在となり、安心していただける、お客様のベストパートナーとなれるよう尽力して参ります。

※この記事は2016年7月時点の内容です。

導入された企業様

うごかす、とめる。Nabtesco

ナブテスコ株式会社

設立:2003年9月29日
所在地:東京都千代田区平河町2丁目7番9号 JA共済ビル
URL:https://www.nabtesco.com/
資本金:100億円
従業員数:単体 2,167人(2015年12月末)
連結 5,839人(2015年12月末)

<事業内容>
精密機器事業、輸送用機器事業、航空・油圧機器事業、産業用機器事業

モーションコントロール技術の妖精 ナブテスコモンスターズ (左から、ピスタ、カカオ、ベリー)

モーションコントロール技術の妖精 ナブテスコモンスターズ
(左から、ピスタ、カカオ、ベリー)

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